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そほとの部屋  〜 投稿順表示 〜


[192] 4B
詩人:そほと [投票][編集]

4Bのチビたえんぴつで
ひらがなを書くのがすき
かすれて やわらかな ぼやけ方がすき
ただね
下敷きは敷いちゃいけない
眠れなくなるからね
シンは尖らせちゃいけない
夢が覚めてしまうからね

蛍光灯が反射するシンの鈍い光を
眉間の鍵穴に差し込んだまま
大人になった



2009/02/03 (Tue)

[193] 夕べに
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夕べに
花達の満ち足りた笑い声が聞こえる
今日も存分に咲いた



2009/02/03 (Tue)

[194] いき
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足りない足りない
足りないが足りない
今は何でも有るから
足りないが足りない
欲しい物は無いから
物じゃないものが欲しい

足りない足りないの時代には
物じゃないものに溢れてた
物じゃないものは幾らでも有った
空気と同じ分だけ有った
それでみんな息してた

足りない足りない
足りないが足りない
でも息してる
それでも息してる
でも
物を吸っているんだよな



2009/02/03 (Tue)

[195] サラダ
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光のドレッシングが降ってきた
春はそこら中を彩りて
きっと私は目を細めている
サ、ラ、ダ、ボ、ヲ、ル、の、中



2009/02/03 (Tue)

[196] そして白
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青が好きだったぼくは
緑を好きになり
黒が好きになっていました
お母さんの声を思い出していました
お父さんの声を思い出していました
お婆さんの声を思い出していました
お爺さんの声を思い出していました
妹の声を思い出していました

今は白が好きです



2009/02/03 (Tue)

[197] つくし
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法師さま法師さま
つくしん法師さま
あなたの頭の中には
前向きな未来が
いっぱい詰まっているのですね



2009/02/03 (Tue)

[198] 猿田彦
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しょうけ越え

猿田彦

いつも其処に居るのは知っていた
どっかりと岩の質量で其処に居て
どっこい居るぞってやつだな今日は
真新しい注連縄
はすに締めてもらってな
ちょいとやる気のいなせってやつだな

しょうけ越え

猿田彦

通り過ぎちゃったけど
合掌




2009/02/03 (Tue)

[199] 春やねんな
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春だよ 春だよ 春だってさ
だよねだよね だものだもの
花たちの声が聴こえたら
さぞかしうるさくてかなわんのだろうな
きゃーきゃーと走り出さないのが
不思議なくらいだ
爛ランラン
春真っ盛り



2009/02/03 (Tue)

[200] 砂時計
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落ちていくのは


積もっていくのは


見えているのは
時の流れでなく
時の重さなのだよ



2009/02/03 (Tue)

[201] 力(ちから)
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大地から突き出た緑のゲンコツ
ねぎ坊主
力だ
太陽光線砕け散れ



2009/02/03 (Tue)
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