詩人:そほと | [投票][編集] |
小奇麗な早朝のバス待合所は
コスモスに囲まれて無人
共に新鮮な光の中に在って
私は
軽〜くヒーターを入れた車内で
オカリナの風に包まれる
そういえば
昔おふくろ様が
セーター編んでくれたよなァ
詩人:そほと | [投票][編集] |
悲しい小鳥が
空へ逃げた
振り返り振り返り
飛んでった
少年は
子持ちの小鳥をマミーと呼んだ
その時から小鳥は
悲しい小鳥となった
悲しい小鳥は
空へ逃げた
振り返り振り返り
飛んでった
少年は
二人目のマミーを無くし
子鳥は
親鳥を無くした
少年は
悲しい子鳥を育てた
子鳥は
悲しい少年を
飼うのかもしれない
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日陰のほたるぶくろ 白
ため息を ほ〜
うつむいたその首に頚骨が浮いて見える
日陰のほたるぶくろ 白
ため息を ほ〜
ほ〜ほ〜ほ〜たる来い
あっちのみ〜ずはに〜がいぞ
日陰のほたるぶくろ
明日の雨はお前にやる
詩人:そほと | [投票][編集] |
車を走らせながら
コンビニのたまごサンドを食べている
こんな物でも
かろうじて人の形は保っていける
心粗鬆症
それでも
かろうじて人の形は保っていける
スカスカの心の隙間をすり抜けて行くのは
汚染された大気だ
こんな世の中で汚れないのは
命の絆だけしか無いのですよ
それしかないのですよ
それしか
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陽の気が多過ぎてもいけない
陰の気が少な過ぎてもいけない
月と私の間に両手をかざす
手の平を顔に向け
その甲から流れ込む気を感じる
腹を立てていた己が
スキトオル
詩人:そほと | [投票][編集] |
セーターの
若草色がまぶしいです
心が
濁っているからでしょうか
タバコの吸い過ぎですね
・・ ・ ・・それは肺
・・ ・ ・・心じゃないって
いいえ
「ハイ」は心です
結婚して下さいますね
セーターのあなた