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そらの部屋


[5] 背中
詩人:そら [投票][編集]

こんなに小さかっただろうか

静かに眠るあなたに
ぼくはつぶやいた


わけも聞かず
こぶしをふりおろしたあなたを恨んだこともあった

いつも家族の先を歩く
あなたの背中をまぶしく見上げたこともあった

背伸びをしても届かない
あなたの背中を越えたくて


ぼくは
今まで歩いてきたんだ


少しはぼくの背中も大きくなったでしょう


そんなぼくの言葉に答えぬまま
あなたは去ってしまった


もう
あなたの背中を見ることはない

それでも

ぼくはあなたを越えようと歩き続けるだろう

これからも
ずっと

2003/05/21 (Wed)

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