思い出はいつもにわか雨のようにぼくの心に降ってくるにわか雨の一粒一粒がぼくの心に溜まった嫌なほこりを落としてくれる「それは逃げてるだけだよ」「時間が経ってきれいに見えるだけさ」それでもいいんだ弱虫で臆病者のぼくだから逃げ込むためのきれいな場所が必要なんだずっとその中にはいられないからすぐに雨はあがってしまうからだから少しの間だけぼくの居場所をつくってほしい昔も今もぼくの心はそこにあるんだから
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