詩人:麦 | [投票][編集] |
素肌に食い込む熱と熱
飽食と飢餓の楔(くさび)
食パンを千切って撒かれると
口をパクパクとしながら
水面にフワフワと浮き上がる
ひとつふたつ
食パンは上手に口の中へと入っていく
そして
水と混じった食パンは
お腹を通り形を変え質を変えて出てきた
(少し喩え方がおかしいです)
灼熱を帯びた気体は青の星に大蛇がのたうつように絡み付く
諂曲(てんごく)の足枷(あしかせ)・有頂天の慢心
食パンはまだ冷蔵庫の中にあるみたい
形が変わるのを見たくないなら
これからは、食パンではない形も考えてみよう
これらは、全部ボクの業なのだから。