ホーム > 詩人の部屋 > soulの部屋 > 投稿順表示

soulの部屋  〜 投稿順表示 〜


[13] 虚構
詩人:soul [投票][編集]

終わらない劇中劇を見るような苛立ちを感じた

また夢の中で目覚めるのだろう

夢の後の現実を
フィクションで語ることはできない

きっと
すべてが夢で
現実なんて
何処にも存在しないんだ

2003/09/18 (Thu)

[14] 願望
詩人:soul [投票][編集]

人は何のために戦うのか
人は何のために生きるのか

誰にも分からないだろう
ただ終わりがあるなら
それは
忘れる事

きっと
あなたが語る事を忘れた時
この物語は風化して
塵となるだろう

だから

せめて
あなただけでも
僕という物語を覚えていてほしい

2003/09/19 (Fri)

[15] 紙芝居
詩人:soul [投票][編集]

遠く望むは音

重ねることの出来ぬ不協和音

奏でることの出来ぬ音色
下らぬ叙情詩はいらない
在り来たりな旋律もいらない

声が
届くなら男に微笑を

届かぬならば男に嘲笑を

願う度



決して重なることの無き不協和音と
決して奏でることの無き音色と
下らぬ在り来たりな唄を
ここに記す
単なる紙の上の出来事

2003/09/21 (Sun)

[17] 勘違い
詩人:soul [投票][編集]

駆け出してはみたものの
そこには何も無くて

進んだつもりでした

でも何も変わってなくて
気が付いてみれば

結局同じ場所に居た

2003/09/22 (Mon)

[18] 無題
詩人:soul [投票][編集]

今日もニュースでは
人が死んだと報道

それを見
人々は他人ごとの様
体裁で
哀れみ

一部の人々は
偽りの涙

偽善の悲しみ

それで自分は聖者のつもりかい?
下らないよ
そんな軽い感情に
本質は何処にも見つけられないよ


今日も音楽番組ではアイドルが登場
ファンは歓喜

その曲の何処が良い?
他人に書かせた詩が良いのかい?
見た目かい?
それとも流行?

下らないよ
そんな
軽い言葉に感動も感涙も無いよ

もっと
上辺ではなく
もっと
本質を

2003/09/23 (Tue)

[19] 変化
詩人:soul [投票][編集]

ある日
何気なく散歩してみた
いつもは車で通る道
歩いてみると
不思議と違う場所のようで
不思議と世界が広がった気がした

ある日何気なく目を閉じて耳を傾けてみた
殺伐とした機械音や人の声で
いつもは聞こえない
川の流れや
風の音や
鳥の声
自然の声を聴ける事を思い出した

そんな何気ない
いつもは忘れてしまう事
目の前のことしか見えなくなって狭くなった世界
でも
少しだけ見方を変えると
こんなにも違って見える世界
とても広いことに気づいて
不思議と嬉しくなって
少しだけ
僕の生活に
変化を与えた
とある日の出来事
ほんと何気ない
でも
いつもと違う世界を見せてくれた
とある日の出来事

2003/09/24 (Wed)

[20] 落とし物
詩人:soul [投票][編集]

気づいた時には遅かった
ずいぶんと大事な物を失くしたようだ

素直さだとか
感受性だとか
優しさだとか
喜びだとか
色々と

思い出の場所も
大切な人も
自分さえも

2003/09/24 (Wed)

[21] 日常
詩人:soul [投票][編集]

今全てが流れ
消えていっては生まれ
また消えては
新たな物作り出す

どこからが始まりで
どこが終わりなのか
大抵の者は
分からないまま
考えもせず消えていく
恐ろしくも無機質な日常
いくら抵抗しようとも
時は止まらず全てを流れに飲み込んでいく
流るるは時か?
そんなものは分からないが
ただ
今確かに分かるのは
自分は生きていて
その痕跡を少しでも残そうとして
毎日それの繰り返しで
これからも変わりはしないだろう

あぁ
また今日が始まった

2003/09/24 (Wed)

[22] 寓話
詩人:soul [投票][編集]

遠く遙か記憶の中
芽吹く感情
気付けないまま過ぎて行って
まだそこに居るのか
もう消えたのか
分からないから
今は時の流れに身を任せていよう

遙か遠く記憶の中
気付く感情
ただ流れに任せているのは嫌だから
掠れた喉から
乾ききった声
張り裂けるまで
声あげて
伝えたくて

遙か遠く昔の話
彼は
ひどく疲れた様子で
ただ
少し嬉しそうで
少し
前に進む事を知った

2003/09/26 (Fri)

[23] 鈍感な男
詩人:soul [投票][編集]

どこまでも続くつもりだった
終わりが見えるはずはなかった
青い風が流れていた

気づくのが遅すぎたのだろうか
どれだけの後悔しても
戻れない
緑の雨に打たれて

終わらないはずはなかった
ただ
ひたすら事実から逃げていた

あなたと出会う事で
まさか
本当の孤独を知る事になろうとは
鈍色の時は無情に流れて
きっと終わるはずはなかった
明日は来るはずだった

気づくのが遅すぎただけ
時は止まる

2003/09/27 (Sat)
260件中 (11-20) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 26
- 詩人の部屋 -