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soulの部屋  〜 投稿順表示 〜


[121] 迷路
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木々は空を仰ぎ
風に花は揺れた
色彩は鮮やか
僕は迷い込んでしまった

殺伐な機械音
絶えず止まぬ世話話
表情は仮面のよう
僕を見失ってしまった

終わり無い回廊
山積みの問題も蔑ろ

自我を抑えてしまった
規則的なものに成ってしまった
それでも
木々は空を仰ぎ
風に花は揺れる
規則正しく人は歩く

迷い込んでしまった
終わり無い回廊
鳴り止まないクラクション
人知れず進む世界

迷い込んでしまった
僕は誰?
君は誰?

2004/07/16 (Fri)

[122] 繋がり
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僕らは何て事ない
少しのきっかけ
そう
そこから始まって
繋がりに喜びを感じて
今を楽しんだんだ

ああ
全てが色づいたんだ

僕らは火を囲んで
時の許すまで
笑い合い
いつかは離れてしまうから
少しだけ今が止まることを願いながら
踊るんだ
何か不思議を感じながら

僕らはここで支え合い
嵐が過ぎるのを耐えた
失い
また得て
喜んだ

この場所には
それぞれの物語がある

僕らは何て事ない
少しのきっかけで
そう
全て解り合えた
そんな気がした
そう
そこから始まって
繋がりを求めて
ここへ集まった

出会いが僕を変え
繋がりがまた
強さや
それを守る強さになる

それは素晴らしい事実だ

僕らは火を囲んで
時の許すまで
笑い合い
いつかは離れてしまうから
少しだけ今が止まることを願いながら
踊るんだ
何か不思議を感じながら
世界は夜が明けるよ
でも今は残るんだ
それは知ってる
でも
少しだけ今が止まることを願いながら
踊るんだ

世界は夜を明けるよ
いつかは気付く時が来るさ
サヨウナラ

2004/07/16 (Fri)

[123] アカルイミライ
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真面目に何枚猫被って
本音を隠しへつらって
いい子になって従って
先にあるのは
アカルイミライ

常識中毒進行中
表現能力退行中
いい子になって従って
惰性まみれの
アカルイミライ

そこには言葉は要らないらしい
自己主張など稀な事
模範回答山ほどあって
感情論はハズレらしい
それじゃ下らねえや

ただ同じ毎日
ほら同じ顔
誇れるものは
成績だけだ

真面目に猫何枚被って
本音を隠しへつらって
いい子になったあの人は
アカルイミライを掴んだらしい
感情論を捨てたらしい
自尊心を無くしたらしい
アカルイミライは
初めから無いさ

君が誰かなんて
下らねえ
取り敢えず
今は
何のため生きている?

2004/07/17 (Sat)

[124] アクシデント
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ああ
天気は雨模様
急にやってきたから
傘が無い

まあ良いや
なんて
君はお気楽模様
たまには

"こんな日もあっていいじゃない"
なんて
僕は雨は苦手なんだ

ああ
世界は雨色
音を立てて
僕と君
包まれちまうんだ

まあ良いや
なんて
相変わらずの君
相変わらずの僕

取り敢えず
傘がない

濡れながら
歩いて行くよ
雨色小道
君の居るところまで

傘は無いが
苦手な雨の中
こんなのもたまには
なんて
笑ってみたり
なんだか
今はそれで良い

2004/07/18 (Sun)

[125] 紙上の月
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紙切り
張って
僕は泣き
切り絵の中の
誰かを探す

歪んで
掛けた
月明かり
望んだ世界は
今も無い

紙切り
張って
立ち止まり
切り絵は今も
未完成

転んで
立って
繰り返し
帰らぬ過去を
今も待つ

愛が
欲しいと
君は泣き
帰らぬ過去を
探してる

紙で
作った
月明かり
薄い光に身を寄せて

紙切り
張って
僕は泣き
望みの彼方を見つめてる

2004/07/18 (Sun)

[127] 客観主義者の呟き
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あの情景に
涙が出るのは
あの一言で
冷めてしまうのは

心が揺れただけ
ただそれだけの事

あの花に
鮮やかさを見つけた
あの少女と
愛を交わしたのも

心が揺れただけ
ただそれだけの事

常に同居する
喜びや悲しみも
彼らがいつも笑うのも
言葉の色が褪せるのも

心が揺れただけ
ただそれだけの事
ただそれだけ

2004/07/22 (Thu)

[128] サイダー水
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炭酸が音を立てて抜けてって
それと同じくらいにあいつも出てって
気づいたら
空っぽ部屋の中
気の抜けたサイダー1本
ぼく一人佇んでいた

相づちのない会話が続いて日が暮れて
言葉無くした頃に夜がやってきて
空っぽ部屋の中
気の抜けたサイダー1本
ぼく一人佇んでいた

泡の中 肺呼吸 上手く泳げない
頭ん中 気が抜けて 上手く動けない

色の無い会話が夜を連れてきて
不思議な窓から今日がやってきた
空っぽ部屋の中
気の抜けたサイダー1本
ぼく一人佇んでいた

炭酸が音を立てて抜けてって
同じくらいに皆消えてって
空っぽ夢の中
気の抜けたサイダー1本
ぼく一人佇んでいた

2004/07/23 (Fri)

[130] 不思議
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彼は考える

目の前の風景と
その先の景色を

繰り返し行われる
単純作業を

彼は考える

不確かな今と
確かにある明日を

絶えず続く
歴史の営みを

彼は考える

重量を感じる
この二本の足について

波の様に打ち返す
己の習性について

2004/07/25 (Sun)

[131] 殺風景
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休むことを知らない
規則的な一区画
絶えず履き違えた
"進化論"を語り
資本主義を支える
たった一枚の紙に縋り
また
それを誇りと
歪んだ笑顔を見せる

感覚を失っている
感情を失っている
幸福を間違っている

俺には見えるぞ

孤立を知らない
孤独主義者や
高度な無機物を作り
"進化"と叫ぶ依存心や
触れ合う事を怖れた
社会の常識や
常識中毒の大人や
大人に成りきれん奴らや
自意識の過剰や
"正義"の履き違えや
感情の欠如や
真実を見せない事なかれ主義や
明日はあるとたか括って本質を失った
生きる事への慣れが

俺には見えるぞ
死んだ景色が
俺には見えるぞ

2004/07/26 (Mon)

[132] 
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点と点
繋いだ線を
引っ張って
綺麗なカーブを
描いて
一周したら
また
すれ違って
始まって
描く右手は
汚れてく

綺麗なカーブが
一周したら
また
出逢うだろう
そしたら
また
すれ違って
離れてく
じゃあね
さよなら元気で

点と点
繋ぐ線で
綺麗なカーブを
描いた右手は
汚れてく

2004/07/27 (Tue)
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