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壁に塗ったくった落書きはそれなりで
理由を求めたところで見つかるわけでもない
蛇足な説明はうんざり
でも
惰性に走りゃあ怠けるだけで
学習能力成長中
それなりで止まると予想生存本能低下中
譫言のよう繰り返し
常識中毒
「普通」など人それぞれ
話し合わなきゃ何も分かりません
社会適合者が正しいわけでもないし
「大人」に尊敬を強要されても無理な話で
たまに子供の方が偉かったりするんだ
議論で競争
口げんかしたって
「普通」は結局解らない
後付けの理由なら幾つでもある
見えるものが全てじゃない
精神論が全てじゃない
君は君で僕じゃない
勿論僕は君じゃない
感覚は個人のもの
共感と同調が同じ意味とは限らない
多数派が正論でもない
多数決じゃ決められない
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神経は麻痺寸前
ぐるぐる見えてくる同じ景色に
そろそろ飽きてきてるんだろう
煙の味さえ判らない
いっそのこと
消し去ってしまえれば
まだいくらかマシだろう
染みついた記憶は
崩れていくんだ
軌道を外れて
遠のいていくんだ
踊れ秒針のリズムで
感情は欠落だらけ
ぐるぐる回る二重螺旋の支配に
そろそろ負けそうなんだろう
光の屈折で見える景色さえ判らない
いっそのこと
放棄できたならば
まだいくらか楽になるだろう
染みついた記憶は
崩れていくんだ
輝いた過去の栄光を
美化しているんだ
踊れ
眩しい妄想と共に
踊れ
コントロールを失って
踊れ
崩れたガラクタと共に
踊れ
惑星の自転に任せて
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持ち物を無くした
身軽な僕らは笑い
色々背負って歩き続ける彼らは
何故俯いているのか
悲しい矛盾
名無し草は風に揺れた
疲れ果てたら止まればいい
休まるものを拾えばいい
頭が覚えてないのなら
また
体を以て知ればいい
身軽な僕らは走り出す
いつかの景色を思い出す
悲しい想いを積み上げて
気軽な心は笑い出す
目的地を探した
周り見渡す僕らを
後に続き抜き去る彼らは
何処へ向かうのか
不思議な連鎖
名無し草は風と歌う
見失ったら探せばいい
型にハマらず進めればいい
世界が拒絶する時は
また
心を以て伝えりゃいい
気軽な僕らは走り出す
素敵な色で描きだす
拾った物を積み上げて
自由な心は笑い出す
身軽な僕らは走り出す
いつかの景色を思い出す
悲しい想いを積み上げて
気軽な心は笑い出す
複雑なのに単純な僕ら
不思議な矛盾
素敵な矛盾
名無し草は風と歌い
多様な心は絡まって
また
気軽な心が笑い出す
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少し湿り気を増した
浮いた空間の中
理由も無く
見つめていた
絶え間なく
落ち続けていた
少し強さを増した
緑色の雨音
理由も無く
見つめていた
絶え間なく
流れ続けていた
たまに弱さを隠した
湿った空気の中
理由も無く
描いていた
限りなく
空に近い感情で
いつからか居場所を知った
水のない水槽の中
理由も無く
見つめていた
絶え間なく
降り続けていた
理由も無く
見つめていた
流れ去った
ガラス越しの世界を
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考えて渦になった
考えた所で抜け出せる訳じゃない
問いただせば
問いただす程
回り続けてまた同じ場所
違った景色探した
動けば何かあるんじゃないかって
突き当たれば
帰巣本能働いて
気付いてみればまた同じ場所
認めましょう
下らんことも
見つめましょう
当たり前の日常を
全力疾走して疲れた
休んでみたら気も萎えちゃって
限界は
まだまだ先に在るみたい
認めましょう
色んなことを
見つめましょう
たまに自分のことも
考えて渦になった
考えた所で抜け出せる訳じゃない
問いただせば
問いただす程
また同じ場所へ
僅かに過ぎた妄想は
泡になって消えてった
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夕立は気紛れ
緑色の雨音の中
見つけた色を探す心
暗い舗道に預けた
照らし出された感情を
描いた絵画を
この場所でいつか
見つめていた
青さは気紛れ
木々は風と笑い
いつか隠して忘れた心
静かに舞い散った
何かを欠いた感情を
描いた絵画を
この場所でいつか
見つめていた
夕立は気紛れに
緑色の雨音の中
照らし出された感情を
描かれた
鮮やかな絵画を
逆さに見た地図で
見つけた場所で
見つめていた
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仰いだ空
落ちてくるような
錯覚を感じながら
流れる時間の中
浮かんでいる
イメージで
いつか強い風の中
繋いだ
弱々しい手と手
繋がった感情が
揺れた揺れた揺れた
仰いだ空
世界の中心に居るような
錯覚を感じながら
景色の鮮やかさを
刻み込む
イメージで
いつかの夢の中
繋いだ
弱々しい手と手
忘れかけの感情が
揺れた揺れた揺れた
この道はいつも通り
誰か隣にいるような
錯覚を感じながら
規則的な時間の中
絶えず進み続ける
イメージ
今歩き続けている
この道も
いずれ
懐かしくなるだろう
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のぞき込んだ水たまり
吸い込まれるような
錯覚を感じながら
流れる時間の中
舞い上がる
イメージで
いつかの夜の帰り道
繋いだ
震える手と手
静かな舗道
繋がった感情が
揺れた揺れた揺れた
手を伸ばす月の下で
舞台の主役を演じるような
錯覚を感じながら
一コマ一コマ
刻みつける
イメージで
いつもの変わらぬ帰り道
繋いだ
暖かな手と手
街灯輝く舗道
思い出した感情が
揺れた揺れた揺れた
この道はいつも通り
今も隣で歩いているような
錯覚を感じながら
無常な時間の中
たまに振り返り強がる
イメージ
今歩き続けている
この道が
いつか
懐かしくなればいい
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午後の日差しに急かされて
目覚める体内回路
流れ出す音楽聞き流す
僕は上のそら
混ざりきれないマーブルを見つめていた
西日が空から落ちる頃
始まる大衆娯楽
おどけた演者笑いながら
僕は上のそら
淀んだアルコール
見つめていた
繋がりを探して
また繰り返し
気付くこともなく
気付かれることもない
気に止めるわけでもなく
受け止めるわけでもなく
懇願するわけでもなく
嘆いたわけでもない
気に止めるわけでもなく
受け止めるわけでもなく
僕は上のそら
思考回路のどん底
夢の中から
次の世界へ
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散文的な言葉
少な目に
不規則なリズムに
乗せて
感覚を呼び覚ます様な
錯覚を
思い出した
透明な
温度差に
苛まれながら
確実な
距離を
測れずに
リズムの中で水彩画のような
光景を見つめていた
音符を
撒き散らした様
不確かな
色彩と
不規則な
リズム
規則正しい
時間と
溢れる寸前の
硝子に守られた世界
曖昧な
音に満たされ
透明な
温度を感じ
今を
泳ぎ続ける
僕らは
水の無い水槽の中
今も