ホーム > 詩人の部屋 > soulの部屋 > 彩

soulの部屋


[173] 
詩人:soul [投票][編集]

逆さに描いた地図は
いつの間にか忘れた
動けないのは
恐れているのではなく
見つからないから

把握しきれない感情は
いずれにせよ
色褪せて
また
上塗りされるだろう

存在を置いて
律儀に進み続ける
この秒針も
また
錆び付いて止まるだろうか

時間に流れ
いつも留まれない
この肉体も
また
例の如く終わるだろうか

その肉体と共に
発せられる
この精神も
また
同じ様に終わるだろうか

無常なる
尋常とは
意志に関係なく
存在しているのか

空想に耽り
世界の鼓動を聴いた
記憶探し
昼間観た映画の様
モノクロの空間
音の無い妄想

その光景は
なんと
鮮やか

2004/09/18 (Sat)

前頁] [soulの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -