ホーム > 詩人の部屋 > soulの部屋 > 隙間

soulの部屋


[195] 隙間
詩人:soul [投票][編集]

透明な温度差を受け入れられずに
繋がる手と手の間
思い出す情景
空に溶けた

見えない感情に色を付けようとして
掴む筆の悲しみ
伝わらない言葉
夜に溶けた

何気ない日常に
何かが足らない
模索して汚れた両手
伸ばした先に見えた

雨に溶け出る色彩で
描かれた空想で
僕の心が
揺らいだのは確かだ

一つの事を信じよう
ならば何が足りない?

一つの朝の
一つの夜の
あの鮮やかな風景や
いつか見つけた
一つの存在と
一つの出会いがあれば
十分だ
それだけでもう

2004/11/15 (Mon)

前頁] [soulの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -