詩人:soul | [投票][編集] |
何気ない日常の中で
見えるはずのない物を触ろうとして
手を伸ばした
まるで薄い油膜に遮られたようで
触れられなかった
僕は不安定な体勢で空を仰いで
揺れた感情を抑えようとして
目を閉じた
まるで宙に浮いたような感覚で
僕はさかしまっていて
まるで夢から覚めたような
もしかしたらまだ夢の中にいるような
感覚
そこにあるのは
暖かいような
悲しいような
切ないような
寂しいような
ああ
鮮やかに舞い上がる情景を僕は見たんです
相変わらず時計は律儀に進むのでしょう
知っていたはず
なのに
こんな気持ちは何に例えられるでしょう