詩人:soul | [投票][編集] |
頭に浮かぶのは鮮やかな色
来た道を辿ってみても掴めないままで
また立ち止まって
振り返って
幾つか同じ様な季節が過ぎました
幾つもの沈む陽を見ていました
窓から切り取った風景は
いつの間にか色を変えていきました
思い出は束の間の夢みたいで
気付いたら同じ様な季節でした
何故だか切なくなりました
言葉を一つ探して
いつの間にか忘れて
束の間の恋慕
春風に吹かれて薄れていきました
指折り数えた幾つかの喜びは
さよならも言えずに
波音にさらわれて忘れてしまいました
呑まれてしまうのです
何も言えない位に
心が揺れるのです