ホーム > 詩人の部屋 > soulの部屋 > ティーンエイジ

soulの部屋


[288] ティーンエイジ
詩人:soul [投票][編集]

茹だる暑さに溶かされた
君の放った言葉のいくつかが形を失くして
まるで蜃気楼
手を伸ばせないまま
手に掴めないまま
夕立に流れて消えたのは一昨日の事

空色が青から赤へ
まだ何も無い世界は暮れる
目の奥に焼きついた忘れたくないその風景を
飲み込むように夜はただ静かに通り過ぎていく

夢を見たのは昨日の事
君が通り過ぎた後の涙
今は聞こえないふり
聞こえないふりをしたままで
思い出す日々のそれぞれをかき消してしまう雨
心変わりはこの雨のせいにして

2009/07/16 (Thu)

前頁] [soulの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -