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高級スプーン似の部屋  〜 投稿順表示 〜


[32] ホット
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泣くのを忘れるような
流れる温もり
描く情景
角砂糖一つ
甘く囁く声を聴いて
眠りたい夜に眠れない

積極的に耳を壊した
どうせ長生きしないし

感性が老いていき
過去の自分を嫌悪する
ヘッドフォンは
黙って側にいてくれるけど
お互いに一方通行
情緒不安定よ
蝶々摘んでよ
サイレントな関係じゃ
伝わらないことも
あるの

壊れた耳でも
聞き取れるような
甘い囁き
ミルクも入れて
より甘く
芯まで温もる歌声聴いて
眠りたい夜に眠れない





2007/09/07 (Fri)

[33] その恋、ひとつぶ4万`b
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

戎橋(えびすばし)

二人でランナー

お菓子いね

グリコ溶けても

残る思い出


戎橋…大阪の道頓堀に架かる橋の名称。有名?なグリコポーズが見えます。

グリコ…江崎グリコのキャラメルの正式名称

短歌ヤロウ!な企画作品
AIKU070915


☆プチトリビア☆
江崎グリコ
創業のきっかけ

創業者である江崎利一がカキの煮汁からグリコーゲンを採取し、それをキャラメルの中に入れた栄養菓子「グリコ」を制作。1922年2月11日、大阪の三越百貨店で「グリコ」を発売したのが始まりなんですってよ、奥さん!

2007/09/15 (Sat)

[34] 2−1=0
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

学校のテストでは

◎じゃなくて

νをされる

思春期以降の答があって


1+1=∞

or

1+1=1つになれない


結果


2−1=0

側に君はもういない

君がいないなら僕も


でも


本当は0じゃない


だって


此処にいなくても

個々にいる

誰もいなくても

僕は1人

他の誰かと

君は2人


嫌な事ばかり証明されて

そんな現実が答となって

計算するのを放棄した


僕に   僕を

足しても 割っても

掛けても 引いても

1のまま 1のまま


なよなよ泣くよ

くよくよ泣くよ

失恋したら

未練たらたら


変わらないな

僕は1

0になれ

0になれ


試練と言う名の

教師に叱られ

経験と言う名の

先輩に叱咤され

孤独と言う名の

友達に 友達だろうか

ただただ

1人を実感するばかり


これでもう終わり

そしてもうお眠り

朝になれば

解る答もあるから


僕=∞だと

信じて疑わない夢を

真実を偽る世界に

コペルニクスはいない


君=夢じゃない

朝になって消えるまで

僕は1人じゃないと

答を間違える

2007/09/26 (Wed)

[35] ぐぅ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

パン屋から香る
メロディー連れて
バイト終わりの
君がやってくる

抱きしめられると
ダメなんだ
菓子パンの焼ける匂い
胸に響いて
高鳴る私のメロディー

ぐぅうぅぅうぅぅぅ

雰囲気を壊すよな
音色奏でる
このおなか
二人で笑うメロディー

ふんふふん
今日は
どこ食べに行こっか?

2007/09/26 (Wed)

[36] 何しに来たのか分からない
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

個室トイレ一個分の安息
それすら手に余り
フタを開けて懺悔った
備え付けのペーパー
手前の奴で
綺麗事な涙を拭いて
逃避の外に
流してしまえ
用が済んだら
出ていけ俺よ
どろろんぱっ

0%の確率で
前世は幸福の極みでした
すべては
互いを愛す為
すべてを捨てても
互いを愛す
死が二人を別離つなら
手を繋いで一緒に逝こう
相思相愛相死相殺
未来永劫金輪奈落
生まれ変わっても
互いを愛す

約束にも
期限があるのか
愛は所詮
レンタルだったのか
愛し合った二人
繋いだ手を切られ
針を飲まされても
気付かない
消えた意志

それは返還されて
それは変換されて
新しい愛が育まれ
俺が産まれ
幾千もの日々は流れ
片割れはまだ
現われないが
どこかで俺を
探しているのか
毛も頭も尻も見せず
どこかで君は
探しているのか
それは本当に俺なのか

0%の確率を信じ
生きている
疑いながらも探してる
本当にゼロなのか
本当の本当にゼロなのか
約束すら交わせずに
俺は一人探している
俺が一人探しているのは
それは本当にゼロなのか

そのうち俺も
消えてしまうぞ
互いを愛した
二人のように
俺は一人で
消えてしまうぞ
愛す君も繋ぐ手も
見つける事なく
どろろんぱっ

愛を借りるの
忘れてました

2007/10/04 (Thu)

[37] 副題・甘っタレ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

そもそも
タイトルが嫌いだった

“BLOODY
 MAYDAY”

手のかかる
若者だけがかかる
流行病への安定剤みたいで

血の雨を浴びる
花冠の女王が
被害者か加害者かで
白熱すれば
アンチポップの仲間入り
それだけは避けたかった


自分が子供じゃないと
知ったのは
大人もガキだと
知った時

もっと
完璧だと思っていた
どれだけ深手を負っても
必ず治ると信じていた

髪の毛に付いていた
糸クズを見せられ

「あなたの悩みは
 これでしょう?」って

ですよね〜
医者も薬も神様も
その場しのぎの存在だ
悟ったような口叩いて
僕は内側から鍵をかける


教わった
父に母に友に君に人に
この世に存在する一部に
今になっても
笑えないことを
隠して抱えて
笑っていることを
隠しきれず
人に見られても
結局
どうにもならないことを
たくさん×2
教わった

疵のない宝玉になりたいと
願った
取り返しのつかない
治らない過去
目の下に追いやり
ひどい顔して
ほらまた
僕は笑った

本質もよく考えずに
花冠の女王を抱いた
中立的な立場は
崩れ落ち
悪い方にばかり
転がっていく


リピートしようと
伸ばした僕の手
掴んだのは

「甘ったれんナ
 坊や
 都市伝説でも
 ファックしな」

迷い込んだのは
二度浸け禁止区域
精神的治外法権の場
隠し事が通じない
ドアを蹴破って
侵入られて
僕ごと全部
破壊される

“BLOODY
 MAYDAY”

降り注ぐ鮮やかな紅
使い古された匂い
抑えきれない欲が
騒ぐ騒ぐ騒ぐ騒ぐ騒ぐ

「理屈で
 抱きしめられても
 温もりは
 伝わってこないから」

原形止めず
流れ流れて血の池地獄
浸かって僕
生き返る
懲りずに僕
笑っていた

2007/10/10 (Wed)

[38] 16gと9mm
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赤信号。
朝の交差点、

人ゴミ 濁流
静まる雑踏
そして
波間に見えた花
寝呆けていて見逃した


現実離れした歌が
今の気持ちにリンクして
妙に現実・親近感

「これ
 すっごく頭ン中
 回回回回、回るんだ」

理論理
無視したマイマインド
酔い痴れて
流れ流れて
恥ずかしくなる
その気持ちも分かる
なんて言うか馬鹿

仕方ないや
歌う詞の中に
「君」と「僕」
よく使う作品ほど
涙を湧かす世ノ中
カタカナで着飾れ
痛いと呼ばれてナンボ
影で泣いて
また歩こう


キレのない貴方
冷静に背中を
向ける私の
身にもなって

口を開けば
勘違いか嘘
無理矢理
コーラを飲ませて
一泡噴かせたい気分


赤信号。
朝の交差点、

人ゴミ 濁流
静まる雑踏
そして
波間に見えた花
寝呆けていて

見逃した眼球にピアス
つまりは両ノ目に
穴を開けて
ファッショナブルな
自虐を極めつつ
老いる

あの日が遠退き
行き場が狭まる
少しでも逃げ出せる
今のうちに
生き方を変えろよ

「無理」

あっそ



青。
動きだす人、

海の向こう
次の赤が来ても無効
波間に見えた花
「おい」「それ」の
間もなく見逃した

2007/10/27 (Sat)

[39] 世界平和予報
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

争い過ぎ去り崩れ去り
決断一つ
クリック一つ
跡形なく消える部屋


そう遠くない未来は
とても静穏な状態が
続いています

心はとても穏やかで
辺りを見回しても
特に目立つ領域はなく
今後とも
静穏な状態が
続くでしょう


記録された
言葉は消滅
風穴から
抜けていく感情
取り戻せない想いに
みっともなく震える
表舞台に
変換される以前の
語られなかった
叙事詩だけ
手元にうっすらと残る

「これが本心か」

今更のように輝きが届き
思わず私は呟いた

遠い深い暗い
引き出しの奥にある
砕けた星の残骸は
もう二度と
浮かぶ事はなく
夢も呼吸も幻も
出会いも別れも与えない


そう遠くない未来は
とても静穏な状態が
続いています

心はとても緩やかで
大きな変化はなく
概ね笑って愛を交わす
感情の乱れも無く
比較的大人しい活動が
続いています

新たな展開が
出現するまでは
今後とも
静穏な状態が
続くでしょう


必ず帰ってくる場所に
あの部屋を指定したかった

ある朝
忽然と姿を消した
思い出を置き去りに
何も告げずに
行方を眩ました
まさか
こんな結果になるなんて

少し前から
理解っていただろ
要因の一つは自身にある
そうなるように
未来を仕向けた
安易な判断で加担した
後先考えず
己の手で奪ったんだ

ありがとう
さようなら
感謝と離別の挨拶は
行き場を失い保存される
元には戻らない塊を
八つ当りするかのように
強く強く握りしめた


もうすぐ
世界平和がやってくる

2007/11/04 (Sun)

[40] 遺書の自由
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1.
「生きてはいるよ」


2.
死体を見ていない
カラダじゃない
コトバだけの関係
信じれば
裏切られ
疑っても
騙される世界
ココロはあるのか
信じる他に
確かめる術もなく
にべもなく打ち切られる

証拠となる
墓の行方は知れず
闇雲に掘り返しても
真実には当たらない
他の誰の証言も
本人の残した表現も
ノンフィクションか
ユーモアか
包まれた謎を開いても
謎が深まるばかりで

口を閉ざす理由
そりゃ死人だから
そうじゃないなら
答を応えろ
そう言われても
役作りにうるさい奴なら
フリだとしても話さない
本当に本当に
本当の真実を
墓まで持っていく奴なら
死んでも誰にも話さない

死体を見ていない
カラダじゃない
コトバだけの関係
それ以上
何もなく
それ以外
必要としない世界
ココロはあるのか
信じる他に
確かめる術があっても
そこまでせずに諦める
そんな関係がよかったのに

遺書を見て
見る前よりも
不自由になり
解決しないのは
生きている他人で
生きているなら本人も
棺に入る前から
身動きが取れない状態に

ノンフィクションか
ユーモアか
包まれた謎を開いても
謎が深まるばかりで

to be...not found.

後戻りしか道はない


3.
「死んでもいいよ?」


4.
「…………」

2007/11/18 (Sun)

[41] 深海人間
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人間成績表を渡された
アヒルと煙突の大行進

協調性に欠けていて
人と話すのが苦手

これでも
合わせているつもり
けれども
どこかズレていて

噛み合わない
空気読めない
自分でも意味不明

コミュニティの外
たった一人で反省会

そんな気持ちを
詩にしてみたら
共感の声多数

温もりはいつも
醒めてからやってくる

何食わぬ顔で
全く別方向から
手遅れなのに
そう来たか

笑えない
笑うしかない

どうしようもない
どうにもならない

先生とクラスメイトの前で
消極的なライブ活動

続ける意味も
分からず続け

「ここにいるよ」

それさえ言えず
教室から沈んでいく

圧迫されて息苦しい
死ぬんじゃないか
そんな風にも

不思議という無知
底でも生きていけると
体験して初めて理解

適した形に進化
徐々に慣れる

見上げて気付く
奴らの正体
丸見えだ

人間じゃなかったんだ
人間もどきだったんだ

人外の先生
人外のクラスメイト

心を隠して
笑い合い
互いの腹を探り合う

個性はある
本当は一匹一匹
他に類を見ないほど

人の殻を破って
自分を曝け出せば
生きていく難易度が
格段に上がる社会だから

「貴方が人間なら逃げろ」

深海からメッセージ
泡で包み
地上へ飛ばす

チャイムが鳴る前に
人の皮を被って
さあ僕も

人間の気持ちなど
人間もどきには
判らないのに

人間を辞めてから
なぜか成績が上がった

会話のキャッチボールも
普通に出来るようになった

おかしな主張は
地上で弾けて
伝える相手を探して

温もりを奪われ
跡形なく消えた

2007/11/18 (Sun)
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