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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[504] 夢見るジュスティーヌ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

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実に汚い大人らしい
メッセージが出現
手前でいつも
躊躇ってしまうから
次の瞬間
夢から覚める

どんな悪夢よりも
酷い現実
立ち向かう術はなく
されど
流され長々と
生きる気にもなれず
命短し
なんとやら
儚く散ります
それが美徳か

精神的な傷口に
ナイフを差し込み
ぐちゃりと開錠
嫌がるお前を
抉り出し
不特定多数の面前へ
ぶちまけてやる

単純明快
意味もなく
どうでもいい悩みを
さも重たげに
大事に大事に
抱えているところ
失礼します

ひとりで悩まず
お気軽に
ご相談下さい
自由奔放
ほのぼのライフ
明るく生きて
苦しまずに
死にたいなら

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寝ても覚めても
夢を見る
些細な現実逃避
真面目に生きて
不幸を全うするために








2014/04/29 (Tue)

[503] Reverside
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

不規則に並ぶ非常識が
暗黙のルールのこの街に
そびえ立つ青い巨塔

出来て間もないソイツは
清潔感で溢れ
流行りに過敏な人々が
土足で
大量に流れてくる現状
そう長くは続かないだろうが
不快には変わりない

張り子のランドマークに
群れる超高層ビル群が
後ろ暗い影を落とす先
我らがアンダーグラウンド
手を伸ばして掴めば
簡単に壊れてしまいそうなほど
狭い空
やがて訪れた夜の街には
あちこちに星が灯る

絶えない望みさえ殺せば
この街も
銀河に近付ける
だって
宇宙には感情がないから

ゴミ屑からは縁遠い
品のある青い巨塔も
裏を返せば
欲にまみれた人工物
それなら
仲良くなれそうだ
急速に風化して
誰にも
見向きされなくなっても
一層
闇は深まるばかり

底知れない
深淵に溶け込んで
感情を亡きものにすれば
宇宙そのもの
誰を殺したって
誰も知らない
ソイツは誰でもないからね

不規則に並ぶ非常識が
暗黙のルールのこの街に
そびえ立つ青い巨塔
後ろ暗い影を落とす先
我らがアンダーグラウンド

ようこそ
この世の真理の逆様へ

2014/03/07 (Fri)

[502] 題名のない唄
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

誰も使ってないのなら
好き勝手やってもいいかい

足音が聞こえてくるまでの
稀薄な自由

さっさと消さなくちゃ
アンタの記憶に残る前に

2014/02/22 (Sat)

[501] 遠い陽炎
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

夏の終わりに
楽しかった日々を
懐かしむような気持ち
風は止み
凪いだ心は
とても穏やかではあるけれど
静寂の中
朧げな記憶に
後ろ髪を引かれて
何も手につかなくなる

誰に別れを
告げられたわけでもないのに
寂しい
ひんやりとした木陰に
閉じ込められて
このまま一生
物悲しさに
囚われてしまいそうな

ひとり
打ち拉がれる午後
煙がゆらぐ


2014/02/21 (Fri)

[500] スジ裏おーまいごっど
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

もしも
愛してやまないきみが
神様だったなら
今まで神だと信じていた奴らは
ただの糞
翼を生やした天使たちは
糞にたかるハエそのもの
手をこすり合わせて何を祈る?
神よ神よと泣き拝むお前らは
ゲスい畜生どもが
泣いて喩えられるのを拒むレベルの
名状しがたい何かだよ
嗚呼
神様
きみを愛してる

きみのことを愛してる
きみの思考を愛してる
きみの肉体を愛してる
きみの汚物も魂も
きみの分泌液も何もかも
愛してやまないきみが
神様だったなら
きみを愛するこの私を
この世に創造して下さり
誠にありがとうございます
そこで
お願いがあります
地面に頭をこすりつけて
醜い私めに
祈らせて下さいまし
嗚呼
神様
脱糞しそう

神様
きみを愛してる


2014/02/08 (Sat)

[499] わたしを嘘でつかまえて
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

社会に対して23.4度
斜に構える
変なところで
生真面目な彼は
物心つく前から
ピーターパンが
見えなくなるまで
傾いた姿勢を貫いたせいか
今に至っても
心の歪みが取れなくて
キャッチーな嘘を片手に
タクシーには乗らず
夜な夜な
あてもなく
闇の中を徘徊し
空いた手には
金属バットを持ち
振り回したり
ガラガラと
音を立てて
存在証明でもするかのように
歩いた先に
たまたま
母校があったので
裏門から
校庭に侵入り
お前らのせいだと
声を殺して
哭き叫んだあと
何事もなかったみたいな顔で
家路につき
シャワーを浴びて
いくら
水に流しても
汚れは落ちないと呟き
仕方がないので
眠ろうとしたら
中々
寝つけずに
結局
何も出来なかった
今日一日を
振り切ろうとしているうちに
夢の中
それは
寝覚めの良いものではなかったが
それでも
朝はやってくるし
起き抜けから
頭が割れるように痛むのもあって
私を形作る
細胞という細胞を
解散させたくなっても
おかしくはない
おかしくはないよ





「真夜中、ナイフと少年と金属バット又は中学2年生のたわ言」より

2014/01/31 (Fri)

[498] ぜんぶちんちん
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わたしのあなにいれたら
きもちよくなるもの
それはちんちん

あなのおおきさを
じゆうにかえられたらいいな

にんじん
だいこん
とうきょうたわーに
すかいつりー
あなにいれたら
ぜんぶちんちん

ふじさんを
あなにいれたら
にっぽんいちのきもちよさ
えべれすとだったらなんて
かんがえただけで
ぬれてきちゃう

あなのおおきさを
じゆうにかえられたらいいな

くちべに
めんぼう
まっちぼうに
つまようじ
ぼうにんげんと
やりたいなあ

もしも
わたしのあなが
きえてしまったら
あしたから
なにをかんがえて
いきていくんだろう

なにもかんがえずに
きもちよくなりたい

いきていくだけでも
なやみはつきないものだしね

だいすきなあなたの
あたまからあしまで
あなにいれたら
ぜんぶちんちん

きもちよすぎて
しんでもいいや

2014/01/29 (Wed)

[497] 不死合わせ
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あの娘の思い
救いたくて
エロイムエッサイム
灰かぶりの鳥になって
何度でもよみがえる

七転び
なら起きる度
危険な目に遭って
また転ぶのなら
もう眠りたいと
君は言うけど

炎を纏って現れる
僕を見て

人は皆
死と隣り合わせ
自ら進んで
逝く必要はないと
思うんだ

死合わせ
幸せ
不幸せ

幸せを
幸せだと
気付けた人は
幸せだ

隣り合わせの死はいつか
君を振り向かせるだろう
それまでは

どうか
生きていて

いつでも死ねる幸せを
持ち合わせていない鳥
再び生まれて
こんにちは

手と手を合わせて祈る

あの娘のいない今も
元気に燃えさかる悲しみと
未だに
向き合えずにいるけれど

2014/01/19 (Sun)

[496] 月の裏側
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深海よりも宇宙よりも
あなたのことがわからない

水面に
ぷかり
浮かぶ月
楽しげな二兎からは
想像できない
過酷で
くらい
ふかい
水底で
素知らぬ顔で泳ぐ
深海生物の動向よりも
気になるの

昼間は青く見える空
お喋り好きの星々が
誰も知らない
誰もいない
今も拡がる真空の果てよりも
あなたの瞳孔
閉じたり開いたり
もっともっと
興味を持ってよ

日常を引き剥がして
暴かれた肉の塊ふたつ
互いの秘密に欲情してさ
突き合わせた恥部
いままで生きてきて
こんなに興奮したことないって位に
喘いでさ
汁まで啜り
垣間見える狂気には
怯えるよりも
あなたのすべて
食べ尽くしたい気持ちが勝る
業かなあ

愛し愛され
果てて疲れ
先に眠る身勝手なひと
獣は鳴りを潜め
かといって
知性を感じさせない寝顔が
可愛くて
愛おしくって
こぼれる感情が
わたしのすべて

あなたの知らない
わたしのすべて













2014/01/15 (Wed)

[495] くにがまえに人
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

地球と空を隔てる
仕切りがないから
囗に囲われた中身について
考えたこともなかった

やり様によっては
いつでも突破できる大気圏
住み慣れた天体を捨てて
外界へ飛び出したとして
箱舟の中を
包む静寂
乗組員たちは
借りてきた猫のよう

だから
おとなしく
左胸に籠って
本音を呟かないようにしている

内側から殴れば
衝撃が心を動かす
送り出された血液は
全身を巡り
元の場所に還ってくる

誰かの生活といっしょ

未だに
壁のない部屋の中を
ぐるぐるぐるぐる
歩き回っている

遮るものなどありはしないのに

外はまだ暗いから


怖いんだ



2014/01/10 (Fri)
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