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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[474] 次回の新しい私にご期待下さい!
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カレー粉を入れたあとに
カレーを作り直すには
出来たカレーを
棄てるしかない

新しい一歩踏み出すたび
過去のつぶやきを
抹消する私
そうして
再出発だと自分探しの旅

これまでの自分を清算する
って言うけどさあ
ケリもオチもつけずに
手前勝手に
終わらせようとするなんて
終わってるよなあ本当に

煮込み過ぎたカレー
底の焦げた鍋
もうどうしようもなく
不味いな
どうしよう
棄てようとして気付く
空っぽになった箱に

何の兆しもありゃしない

貸した貸し
いつまで経っても
返ってきません
借りた借り
いつまで経っても
返せません
すみません
いくら謝っても
済みません
なんて呟いたか
覚えていません
だからって
都合よく
無かったことには
できません

不味いな
どうしよう
清算しようとして気付く
空っぽだった人生に

歩んできた足跡は
土に埋もれ
帰らぬ人は
行き場も失ってしまった

未来のない虚空を前に
ただただ
呆然と立ち尽くしても
何の兆しもありゃしない

終わってるよなあ本当に

2013/04/18 (Thu)

[473] ハッピーレシピエント
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受け取った両の眼で
見たものは
サファイアよりも
青い空と
みすぼらしい姿の誰か

心臓さえも人に与えて
ツバメの姿もありません
こころここにあらず
けれど
幸せそうな笑顔の誰か

誰かの中で
とくんとくん
明日を与えて
生きている

受け取った両の眼で
見たものは
ルビーよりも
赤い夕焼けや
金色に輝く朝でした

わたしは
明日を受け取り
生きていく

こころ
失わないように
この街で
あなたと共に
幸せになるよ

2013/04/15 (Mon)

[472] そうして、あなたの目にとまる。
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空を飛ぶための翅を
動かして
ミツバチは何を得る

飛んでいく先に
待ち受けるのは花
誘われて
触れたらわかる
ミツバチは蜜を得る

詩を書くための筆を
動かして
うたい人は何を得る

書き綴った先に
待ち受けるのはあなた
誘うように
触れればわかる
うたい人が得るものは

うたい人が失うものは

完成したそばから
この手から飛び立ち
去っていくのはそう
言の葉

此処から
彼方まで行けば

ほら
あなたまで届いた

頭のうちから
心にまで辿り着いたら
口を閉じてみて
揺さぶるものがあったなら
それでも
あなたは言葉を失うから

花とミツバチ

交わらなければ
うまれないものもある
失わなければ
得られないものもある

だから
新しい言葉を紡いでは
こうして
飛ばしているのです

まだ見ぬ
あなたへ届けと

2013/04/05 (Fri)

[471] それだけの行為
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中出しだけが
愛だって言うなら
この関係を
終わらせなきゃね

持たず
作らず
持ち込ませないよう
工夫して
平穏無事にヤッてきた

そのうち
服すら脱がさなくなって
となりに
きみがいれば幸せ
だとか
汁ひとつ溢さなくなって
何年だ

中出しだけが
愛だって言うなら
この関係は
フィクションですか?

思い描いた景色には
おぼろげに輝く結晶が
今は
見ないようにしている
けれども
背を向けたって
聞こえてくる泣き声
振り向けば
愛する人と育む筈だった
あどけない笑顔が
そこにあって

明けない未来を
不況のせいばかりにして
挿し込むことすら
拒んでいた

進展するのが怖くて
時間がそれを許さなくって
期待と心配入り交じる
周りの目や口が
うざったくって
しょうがなくて

幸せだった
ふたりきりの歳月が
ふたりから
逃げ場を奪い去ったとか
やめろ
全部俺のせいじゃないか

先に眠る
きみを起こさないように
静かにベッドに入る
掛け布団の下
ぬくもりを求めて
寝返りを打とうとする
きみを逃がさないように
そっと
手を握る
それだけの行為

それだけの行為が
やっとなんですが

うまれるものは
愛じゃないの

2013/03/29 (Fri)

[470] 考えるアンドロイド
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表示された
電池の残量が
残りの人生時間を表す
指針のひとつだったなら
明日が来るまでに
宿題をやりますか

学校に駅前に
コンビニに友人宅に
忘れてしまった傘は何本
盗られた傘は何本ですか
雨が弾丸だったなら
奪られた命は数えきれず
あと何機で
ゲームオーバーですか

後ろめたい未来
記憶のレコーダー
一昨日から
停まったままです

病院に行くまで
末期になるまで
拒んでいたのに
いざ入院してみれば
白い極楽
もう出たくありませんし
まだ死にたくありません

挟んだ栞をどこにやった
あれがないと
続きを歩めないだろう
そうは
言うけど
結末は見えてるんだ
どこから始めたって
いつかは終わるんだ
なら
別にどこからだって
そうは
言っても
自分を探す自分すら
見失ってしまったら
本のタイトルは他人
真っ赤な表紙が目印に

もうすぐ朝陽が昇るけど
まだ夜のままなのかい
出された宿題は
一問でも解けたのかい
マンモスじゃないんだ
凍ったままでは
誰にも夢は
見せられないぞ

今日の献立
昨晩のうちに考えてたら
目の前がちかちか
耳鳴りが酷くって
騒がしい終わり方だなあ

永い眠りにつくのでした

それから何度も
バッドエンドを繰り返し
ようやく手に入れた
勝者の証
それを売れば
いくらになるか
盗らぬタヌキは
愛らしくも憎らしく
生計は崩壊する
でも
関係なく生きていける
だから

寝る前にセッ
宿題をしなさい

2013/03/28 (Thu)

[469] ないことば
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逃したことばは奇迹

少し目をはなした隙に
あたまから飛び出して
消息をたった
そのすがた思い出そうと
架空を
なぞってみるけれど

ううん

見えてこない
覚えていない
詩にできない
このきもち
あなたにも
わかるでしょうか
どなたにも
伝えられない
このもどかしさよ

あの時
したためていれば

くそうと悔やむ
わたしから
離れていった
ことばはいつか
だれかのうちに灯るのか

それならそれでと
抑えるきもち
そうさくの打ちきりへ

ことばは奇迹
だれかひとりに縛れない

逃してもお気になさらず
次を待とう

2013/03/25 (Mon)

[468] 計算された人見知り
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売れ線じゃない
暗闇を探し
青い感傷を使って
創作物を育てる
あなた

絶望は尽きないんだ

すだれのような前髪で
目を隠しては軽やかに
ポップな毒を吐き出すの
霞がかった歌声は
一般にはウケが悪く
マニアックな気取り屋の
淡い琴線によく触れる

安らかに眠れないんだ

心の病にも
流行りがあって
他の誰でもない
別に誰でもいい存在たちの
安い思考に罹患しやすい

頭の片隅で叫んでてさあ

痛い痛い痛い痛い言の葉
読むだけで痛々しくて
しかし
狂気の沙汰じゃない
普段のあなたは
昔はよかった人も納得の
とてもまともな若者です

マシンガンに皮肉を込め

シロップ漬けの脳
社会に対する認識の甘さ
あなたのうたは
砂粒ひとつ
すくえなかった

世界を敵に回すのさ

だから今日も斜に構え
延々不貞腐れるんだろ

2013/03/22 (Fri)

[467] 蜃気楼の森
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日が沈み
冷たい砂を踏む
水気のない
絶海のど真ん中

陽が昇り
地獄を見ながら
彼方で揺れる偽りの緑

目を凝らせば
笑う人々
手を伸ばしても
届かない距離

とんだ悲喜劇
それが現実

いつか
苦痛ばかりの
この日々が
蜃気楼になればいい

戦争も災害も
飢餓や難病も
ちっぽけな悩みも全部
忘却の彼方
フィクションでしたって

そよぐ風が気持ち良い
ゆらめく森の中
みんなと笑えたらいいな

それまでは
忘れない
絶対に忘れない

暗闇と灼熱が
絶え間なく押し寄せる
望まない海の上
よろめきながらも
踏ん張る日々を

仲間と手をつなぎ
前を向いて立つ今を

逃げてたまるか

2013/03/14 (Thu)

[466] 1111
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

おはようございます
ちょっと
ちょっと
二度寝しないで下さいよ

目覚めの時間です
ほらほら
布団から出て
支度をしましょう

動き出すなら今
今は
今しかありませんから

キッカケは
何でもいいんです
天使の戯れ言でも
悪魔の戯れでもね

目覚めと同時に
望まなくとも
スタートは切られ
いつの間にか
歩いているのが
人間です

ふとした拍子に
何かにつまづいて
転んでしまっても
慌てる必要はありません

うまく
立てなくても
諦めないで続けましょう

あなたが転んだのは
起き上がった証拠です
人はみな
最初は眠っていますから

聞こえますか
目覚ましが鳴っていますよ
それが
天使の知らせじゃなくても
起き上がるのは今
今は
今しかないですから

さあ
行きましょうか

永遠の眠りにつく
その日まで

ゆっくりでもいい
前に進みましょう

2013/03/14 (Thu)

[465] ゆびきりらいん
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ルールブックも
読まずにはじめた
きみとのつながりは
幸か不幸か
みんなと連なる
キッカケとなる

指先ひとつで
きみの友だちの
友だちの友だちの
友だちの友だちの
誰だよお前とも
知り合って
無限の蛸足配線
果てしなく
拡がっていく

千切れぬ絆に雁字絡め
亀甲縛りの醜態を晒す様

景観を乱す送電線や
阿呆と罵るカラスも含めて
美しいとするならば
わたしはとても幸せです

だって
最高の仲間がいるからね

本音の前には184
暗黙の非通知設定で
上っ面しか
受け取れないけど

赤く濡れる絆の糸から
滴る涙
進行形の
死のメッセージ
被害者は誰で
加害者は居るのか
わかりません

おれの意思とは無関係に
増え続ける絆は
空を覆い
視界を黒く塗り潰すから

先が見えない
暗黒世界
リセットすれば
未来はないけど
すべてを断ち切って
ゼロにするしか
みちはないかい

雲ひとつない空
心も晴れ晴れ

小指のない
あなたはだあれ?

2013/03/12 (Tue)
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