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高級スプーン似の部屋  〜 新着順表示 〜


[494] 超新星ラブソング
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同じ今を生きる
70億もの
人波をかき分けて
「僕」と対になる
「君」を見つけ出すまで
かかった時間は
46億年

「君」に出会うまでの
幾星霜
1年歴で表せば
「僕」が恋に落ちてから
想いを伝えるまでに
要した歳月は
まばたきひとつほど

けれども
2人は相思相愛
恋の炎は
星の瞬きよりも
明るく輝いて
陽の光よりも
熱く燃え上がる

最初で最後の
最愛の人へ
「」つけずに言うよ

アイラブユー!

ぼくは永遠に
きみを愛することを
誓います




あれから
何年経ったっけ
真夜中に更新した
黒い歴史の1ページ
熱に浮かされて
君宛てに綴ったポエム
関係が冷え切った
今となっては
渡したことを
心底後悔しています

思い返す度
フヒーッ、
ヒ、ヒ、ヒ、ヒ。
地球もろとも
爆・発・死・体



2014/01/06 (Mon)

[493] 赤信号
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きみがことばと
しんしにむきあうのは
ほかに
なにもしていないとき

はたらかず
まなばず
こきゅうさえもわすれ
ことばとたわむれる

こなすだけのまいにち
あしたをおえればまた
いやになるから

いま
このときよとまれ

2014/01/01 (Wed)

[492] 彼女の心情を答えるのは
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人の手によって
作られた蚊は
人の血を吸うことに
抵抗があった

やがて
彼女は死に至る
痩せ細った四肢は
人間の願望妄想を
カタチにしたものか

それが彼女の意思ならば
少しは救いがあったのか

やさしいあの子は星になり
感動するのは人の子か

本能さえも
書き換えられて
人の血を吸えずに死んだ
蚊のおはなし

泣いているのはだあれ?



2013/12/27 (Fri)

[491] 君と僕の軌跡と奇蹟
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弾けるしゃぼん玉のように
紐解く恋心
「あの人に出会いたい」
一心で綴る思いと
手繰り寄せる深緋色の糸

結局
あなたを前にして
「一緒に……」
その先は
夢の中でも言えなくて

「素直になりたい」
バスルームで
雨浴びて
リスカする度
壊れるココロ

迎えに来ない王子様
君はシャイボーイ
私はクレイジー
お姫様にはなれないの

血の気が失せて
モノクロの景色
冷えた身体
母の声がして
遠退く意識


(暗転する世界)


拝啓
転んでしまったあなたへ

僕の声は届かない
それでも
信じること
祈ることしか出来なくて
こうして
時間を見つけては
あなたの元へと足を運ぶ

欠片の心
拾い集めたその先には
眠り姫
もっと早くに
気付いていたなら

紙芝居のエンディング
目が眩むほど極彩色の
幸せの国で
めでたしめでたし
いつまでも
二人
暮らせたのかな

たとえば
インディゴブルーの
空の下
いいや
どんなに辛く悲しい
背景があったとしても
大丈夫

あなたに負けない位
僕もネガティブだから
問1.
マイナスとマイナス
掛け合わせれば?
ほらね
雨は上がるから

どんなに濡れても
「君となら快晴」

花咲くように目を覚ます
忘れた記憶がよみがえる
私の気持ちを読み返す
涙が出るよ
その瞬間
「こんにちは、お姫様」
滲んだ視界に映ったのは


(急転する世界)


病室の窓
ここからでも見える
公園の日溜まりで
話をしよう

君の髪が乾いたら
二人で行こうよ

差し出された手
それは
どんなに高価な
プレゼントよりも
小>大きい
彼からの
オクリモノでした






累計ランクの
上位タイトルを
参考にしました。
勝手にすみません。
お手数ですが
何かあれば
感想掲示板まで。

2013/12/19 (Thu)

[490] 遅い朝食
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午後一時
コンビニで買った
菓子パンを食べ
二日前に作った
麦茶を飲んだ

それから
夕方まで
漫画にパソコン
テレビに音楽
流れるように
無為に過ごす

腹が減った

寝間着の上から
コートを羽織り
近くのコンビニへ

そのあと
ひとり
子どもを殺した

午前一時
うたをうたう

眠れないので朝まで




2013/12/11 (Wed)

[489] 隣人と海
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いくら垂れ流されたって
何食わぬ顔
その身ひとつで
受け止めてきた貴女が
胸に抱くのは我ら

人を平等に
愛する人は
人を愛したことのない
人だ

そのはにかみも
外連味も
欲の深さも
本心も
愛おしくって
たまらない

全部ウソ

栄える間
堪えきれずに出た汚物
垂れ流し続ける
否応なく
受け止め続ける偶像に
我が身を委ね

やがて
貴女が命を落とすまで



2013/12/06 (Fri)

[488] 目から出た
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心からのことば
恥ずかしがって
言えないあなた

それなのに

心ないことば
恥ずかしげもなく
言えるのはどうして

そのことば

そっくりそのまま
お返しされて
閉じた口
こじ開けられたら
なんと言う

顔から火は出ないし
隠れる穴もない

あなたに
包囲されている

それでもね

心からのことば
心ないことばで伝えたら

やっぱりね

あなたのこぶしが
返ってきたよ











2013/11/29 (Fri)

[487] だから、好き。
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感情に身を委ねて
むせび泣く
必要はなく
こぼすもんかと
涙腺をぎゅっと
固く結んだ

大切な人と
この
「××たい」を
分かち合い
血を流す
必要はなく
「うるせえよ」
って
屁をこいた

そんな
わたしの強がりも
嘘も見抜けない
間抜けな人には
どうやら
血も涙も
必要なくて

冷たい人に
わたしの鬱は
うつらない
ただ
寄り添って
バカにして
笑い飛ばす

本当に
冷たい人









2013/11/08 (Fri)

[486] 拝啓、固ゆで様
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明日も
生きていられると
心のどこかで
思っているぼくは
今日一日
何もしていません
あとは眠るだけです

明日も
生きているのなら
たぶん
何もしないでしょう

悔やんでも
前を向いても
泣いても笑っても
ぼくは
駄目なぼくのまま
生きる
あとは死ぬだけです






2013/10/17 (Thu)

[485] 路上にて
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心に労いをと叫び
演説する彼の声は騒音
足を止める人の横を通り過ぎ

心に労いをと叫び
熱唱する彼の声は騒音
足を止める人の横を通り過ぎ

心に労いをと叫び
気が狂う彼の声は騒音
足を止めた僕の前で捕まった

まだ何もしていないのにな

社会に触れるたび
擦り減る表情
今日すれ違った人たちは
どんな顔をしていたっけ

家に帰ると鏡が喋る
「それは
 こんな顔だろう?」
のっぺらぼうにばかにされ

ど真ん中に空いた穴が私です

心に労いを!
精神を消費して
口々に唱える空洞の人々

願い虚しく
奇跡は起こらず
ますます増す心労の日々

それでも
足繁く通う路上にて

あなたの顔を見て
インスピレーションで
叫びます
お代は
アナタの気持ち次第

五月蠅えな

街中に
こだまする疲弊
心中で
絶叫する誰の声も無音
足を止める人の横で足を止め

動けない
響かない
届かない

心を労うその前に
踏み出す一歩がほしいのです

次回へ続く
もうひとあしが

足りない

2013/10/15 (Tue)
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