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高級スプーン似の部屋


[1] 殺気、捨てたのは
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

覚えているか
見ろよ この惨め

お前 薄目をあけ
反射した月の光を
反射して
俺を照らす

見ろよ この姿
猿だ 鬼だ バケモノだ
なのに
人の面を下げて
夜の道まで歩くのか

青く 冷たく映るのは
周りが暗いから
じゃない
枯れているから

お前 薄目をあけ
俺を照らす

身震いよりも速く
伝わる無音
根を張り 芽生え
辺り一面の火花
即座に散らし

防犯カメラは誰の為?
左胸 焼けて残る
映るものから
さりげなく逃げる

見ろよ おい見ろよ

忘れるな
開けた薄目に
映る姿を

見ろよ

2007/06/14 (Thu)

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