詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
目の前にて
細長い尻尾
ゆらゆらと
風になびかせ
その先を
辿らせようと
俺を誘う
何をしていても
視界に入る
今年一番の
ヒット曲だろうと
そればかり流れたら
ウザイってのに
もういいよ
目障りなんだ
消えてくれ
お前を見ても
虚しくなるだけ
見てもらいたいなら
他を当たれよ
突き放しても
手応えはなく
尻尾をフリフリ
つかず離れず
俺の側を泳いでる
嬉しそうな気配
伝わってくる度
こっちは気分が
滅入るんだって
こんな結果を
招いたのは
俺自身なのに
直視できず
嘆いてばかり
TANABATA
vol.3「夢」前編
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