たどり着くのはいつも戻れなくなってから取りかえて並べかえては繰り返し繰り返し沈んでいくものヒトひとり消えてしまうだけのかすかな爆発灯す 明かり水底を照らす赤い秒針そのスピード間違いに気付いても肝心な部分見つける努力怠っていたらねえ人間が大好きだけど信じられないと零すその隣で関係ないよとアクビをしながら午前四時を回る砂漠に小さな穴を開け掘りすすめる水底までたどり着くのはいつも熱が冷めるまえ
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