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高級スプーン似の部屋


[183] 水底に眠れ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

たどり着くのはいつも
戻れなくなってから

取りかえて
並べかえては
繰り返し
繰り返し沈んでいくもの

ヒトひとり
消えてしまうだけの
かすかな爆発

灯す 明かり
水底を照らす


赤い秒針
そのスピード
間違いに気付いても
肝心な部分
見つける努力
怠っていたらねえ

人間が大好き
だけど
信じられないと零す
その隣で
関係ないよと
アクビをしながら
午前四時を
回る


砂漠に小さな穴を開け
掘りすすめる
水底まで

たどり着くのはいつも
熱が冷めるまえ

2009/11/26 (Thu)

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