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高級スプーン似の部屋


[198] きみ
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

ふとした拍子に
あふれた閃光から
吹きこぼれるように
うまれた命が
きみ

他には誰もいないのに
いても気にしないように
きみに話しかけるように
ここに記す

軌跡が体をあらわして
完成するまで
あともう少し

簡単じゃないよな
困難でもないよな
定めでも偶然でも
いや
陳腐な話はなしにしよう

冥々明々
メイメイ

命とともに
脈打つその名に
描くの

そろそろ終わりにしよう



ちろちろ落ちる光の音が
聞こえなくなって
ぼくは手を止めた

2010/02/02 (Tue)

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