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高級スプーン似の部屋


[199] 口寂しいポストの前で
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

光の届かない四畳半で

斜めに歩く街角で

昼下がりのウミウシが

あくびをしてるその横で


変わらないのは

目の前に

あなたの言の葉が

舞っていること


明かりの消えた世界でも

溶けずに手のひらで

息衝くのは


ひとはの

あなたの

言の葉で


多忙な彼らが

群れをなして明滅する

無音からは程遠い

そらの底で

なんて返そうか迷って


結局

あなたには

何も言わずに

何も告げずに

眠りますが


たまに

気まぐれに

声をかけても

気にしないで


おやすみなさい

2010/02/06 (Sat)

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