寝返りを打った数だけ文明は進みわたしが眠るあいだにも彼らは新しい機能に夢中で一度でも流れに逆らうともう二度と追いつけない気がして歴史のスミにへたり込むめまぐるしさに目が回り疲れて手を抜き足を放り散乱する意識頭を抱え眠気を催せば最先端が星屑になるまで夢半ばもかからない起きたら既に21世紀は終わっていてわたしが私じゃなくなっててみんなが面白いっていうゲームクソにしか思えずまた大あくびもう知らない
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