どんより雲が覆う空降りだしそうな雰囲気に飲まれない俺はまだ帰ろうとしない兄が屋根裏に飾った昆虫の標本見ても感動せずに怖がる俺は閉じ込められない一瞬自由な気がした好きなフォームで自転車漕いでぽつりぽつり落ちてくる雨粒を避けろ歴史にもアルバムにも残らない一瞬の間奏あの時何を考えたのか忘れた思い返すのにも疲れどっぷり夢に浸かる俺
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