詩人:高級スプーン似 | [投票][編集] |
親のセックスを
目の当たりにするのは
それほど
気持ちの悪いことなのか
うまれたことを想起する
便意を催すように
書き散らかした
感情の散財よりかはいいよ
キめられた直感で
描いた個性は
奇抜な季節の風物し
極上の天才だ
客観的に直視しなければ
日陰でゆらめく炎は
自然にだって
吹き消される
それだけの命だから
計りに掛けても
微動だにしない
幾千分の数少ない知り合い
度重なるわたし
降り積もるぼく
引っ張られる個
たったひとつの
すべてを閉じよう
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