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高級スプーン似の部屋


[390] 余分
詩人:高級スプーン似 [投票][編集]

私が
私に気付いた真実は
あなた方にとって

「違うよ」
「そんなことないから」
「だから元気出して」

否定されるもので
相容れないものだから
いつまでも混ざらずに
ひとり浮いてしまう

でもね

私が
私から目を背けた時に
気付いた現実は

「私は要らない子」
「つらい」
「死にたい」

浮かんでいるのは
ひとりじゃないってこと

手を伸ばせば
届く距離に

「ひとり」
「ひとり」
「ひとり」

沢山のひとりがいた

必要なのは
ほんの少しの
勇気と努力
どちらにしても
苦しいのなら
手を

念じたけれども
ダメでした

自分自身を
追い詰めて
出来ない自分を
問い詰めて

私は今日も

「ひとり」

いっそ沈んでしまいたい

でも
その前に手を

おあいあい
おあえあい

ああ

2012/03/01 (Thu)

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