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高級スプーン似の部屋


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詩人:高級スプーン似 [投票][得票][編集]

まわりくどく
うたっても
きみは
まゆをひそめるだけ

きてれつな
ことばをはいたり
いみふめいなこうどうを
かさねるぼくが
なにをしたって
ひとつもつたわらない
けど

ふしぎなことに
きみはぼくがすき


ふくのしゅみも
すきなおんがくも
みたいてれびのばんぐみも
たべもののこのみも
わらうばめんも
なくところも
ぜんぜんちがう
のに

ふしぎなことに
ぼくはきみがすき


つたわっているか
ふあんになって
そのふあんが
つたわって
きみをしんぱいさせる

それから
ぼくはわらって
わけのわからないことを
くちばしる
わけわかんないと
きみはいった
けど

ふしぎなことに
きみはぼくがすき
ふしぎなことに
ぼくはきみがすき

ふしぎなことに
ふたりはしあわせ
いつまでもいつまでも

めでたしめでたしと
ぼくはいった
そんなさきのことは
わかんないと
きみはいった
けど

ふしぎなことに
これからも
うまくやっていけるような

2008/05/10 (Sat)

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