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髪の色を変えてみた
何かが変わると思った
結局変わったのは髪の色だけ
心はずっとグレー
本当は解ってたんだけどね
心まで塗りつぶしてくれたら良かったのにな
橙に染まる頭上のように明るく
もっと明るく
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壊れたものは直せばいい
壊れたことのない人の言う台詞
そんな綺麗事はいらない
偽善のその向こうまでいってしまったような言葉など汚い
直らないものもあると
直せないものもあると
何故解らない
何故気付かない
粉々に砕け散ったものは捨てるしかない
僕は粉になってしまった
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何を間違った?
何時間違った?
全部身から出た錆
解ってる
解ってはいる
リセット
そうだリセット
何もかもやり直すんだ
大切なもの一つ持って。
後は置いていけばいい
感情なんてもってのほかだ
そんなものは土に埋めてやろう
そして、誰一人知らない所へ行こう
リセットするんだ
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もしも明日目覚めたとき
何もかもが変わっていたらどんなに良いだろう
もしも明日目覚めたとき
朝食の匂いが部屋を包んでいたらどんなに良いだろう
もしも明日目覚めたとき
忘れかけていた恥ずかしい失敗を思い出したらどうしよう
もしも明日目覚めなかったとき
何人が涙してくれるのだろう
そんな事を考えながら今日も眠ります
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ドア開けるその手が動かぬ今朝方のこと
体に鞭打ち家を出る
嗚咽も狂気も自由も自己も家に置いたまま
未来とはいつまで?
明日明後日明明後日…
もうだめだと嘆いても何も変わらない
何も変わらない
未来は変わらない
何とかしないと変わらない
なら何とかしてみよう
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思い描いていた未来は淀んだ色の街並みの中へ吸い込まれて消えた
想像した未来への期間が近づく度に恐れた
ただ漠然と未来を見据えて過ごすしかなかった
何もない
何も考えない
そうしてやり過ごすことだけを考えた
でもふと我に返った時に目から零れ落ちる雫は止められなかった
ポツリ
ポツリ
またポツリ
零れる雫だけが未来への希望
『ただ少しだけ遠回りしたんだよ』って言ってくれてる気がした
虚しさを越えれば無にたどり着けるかな
雫を裏切りたくはないが現状は思いのほか儚い
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ある日誰かに言われた陰口は余韻すら残さずすぐ消えた
ある日誰かに言われた悪口も今じゃ内容すら思い出せない
あの日言ってしまった悪口は今でもふと思い出す
言ってる時は気づかないその醜態
今では後悔という永遠に外れることもない鎖で繋がれる
決して引きちぎれない
決して腐食しない
過去の醜態は過去だけに留まらず
現在進行形でその悪臭を己の中に振りまく
いくら嗚咽しても
いくら懺悔しても
醜態自体の記憶は焼き付いていて色あせるどころか鮮明に
鮮明を越えたら何になる?
今はそんな恐怖に震えている
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急になんだか叫びたい
無性に叫びたい
声が枯れるのもいい
吐血することさえ構わない
言葉というより絶叫がいい
自分の気持ちを悟られず全力を出せるから
叫んだら何か変わる
何か変わる
自分に言い聞かせて叫ぶ
こんなはずじゃなかったと
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明日の朝まで眠りたい
眩しい太陽が僕を起こしてくれるまで眠りたい
できればずっと眠っていたい
何も考えなくていい世界
何もしなくていい世界
このまま僕をその世界へ連れていって