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浮浪霊の部屋


[21] 必殺の問いを、口にする。
詩人:浮浪霊 [投票][編集]


神を知らない貴方を、一体誰が信じてくれると言うの。

鬼の首をとったような僕に、彼女は明らかに戸惑ったようだった。ウーンと唸って腕を組み、瞑目したっぷり百秒も考え込むと、

貴方が私を信じてくれるさ。

そう答えた。眼を閉じたまま、薄笑いを浮かべて。
彼女はやがてうっすらと目を見開くと、衝撃を受けて立ち尽くす僕を見つけ、ただシニカルにへへ、と笑った。

2010/03/07 (Sun)

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