投げても届かない

向かって来るボールもこぼしてしまう

練習しても、たまに成功するだけ

その成功が持続される事は無い

受け取ろうって気持ちすら薄れる事がある

わざと大暴投してしまう事もある

ごめん

キャッチボールは苦手なんだ

僕は人に完璧を求める

自分は不完全なのに

汚いものは嫌いだ

例え一部分だとしても

だから僕は

綺麗なままの姿しか愛せない

真っ白な色を求める

だから僕は

人を愛せない

今覚えていることは

大人になったらどのくらい思い出せるのだろう

人の名前を聞く時は
まず自分の名前を言うんだって教わった

じゃあ全部一緒だ

好かれたい時も自分から好きになろう

信じて欲しい時も自分から信じよう

「信じる事が出来ない」って事を信じてるだけだよ

心に穴が空いた

誰の言葉も通り抜け

何の感情も持てなくなった

ただ一つ残ったのは

止どまる事無く落ちていく

暗い穴だった

大丈夫
君はそこにいる

大丈夫
君は呼吸をしている

大丈夫
ちゃんと笑えてるよ

不条理な現実に嫌気がさしたなら
その全てをぶち壊してしまえばいい

不安や迷いがその心を覆うなら
その全てを吹き飛ばしてしまえばいい

人生にやり直しなんか無い
失敗したらそこからまた作って行けばいい

その絵はまだ未完成だから
これから何度でも描き加えればいい
色を足せばいい

まだ始まったばっかなんだよ

目に見えないものさしは

いつも形を変えている

その形が誰かと一致した時

それは喜びという形にも変化する

伝えたい言葉ほど

伝えにくい言葉は無い