詩人:涼秋 | [投票][編集] |
時々雨が降る
僕を冷たく濡らしていく
濡れるたびに僕の体から熱が消えていく
暖かさを求めて迷い歩き続ける
そして行き着いたのは貴方の差し出してくれた
滴を弾く暖かい
大きな傘だった
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季節が過ぎてから
花開いた君は
一人ぼっちで寂しそうに見えた
だけど君は最後まで立派に
自分の役目をやり遂げた
そんな君の姿を見て
心の奥が熱くなった
僕も君みたいになれるのかな?
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まるで旅をするように風に飛ばされ
飛ばされた君を僕は掴む
それを拒むように
サラサラと手からこぼれ落ちる
見えることのない時を刻む
君はその身に時の流れを感じているの?
そんな僕の疑問を嘲笑うように
君はまた風に運ばれる僕の知らない場所へ
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雨の降るなか傘もささずに
涙流して歩く
雨の滴と涙の滴がまじりあって落ちる
雨が止むころには涙も止まる
涙渇れるまで歩き続ける
雨が涙を流してくれるから
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青い大きなソラに
あざやかな虹が架る
その虹は儚く
青いソラから消え去った
あまりに儚すぎて幻に思えた
けど確に僕の瞳には
七色の残光が焼き付いている
そして僕の心にも
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人は忘れいくもの
それが大切な物でも
いつかは朧気になり儚く忘れる
どうして忘れるの?
人は思い考える
そして答えが出せぬまま
その疑問さえも忘れる
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鎖に繋れた僕は
何処にも行くことが出来ない
貴方は鎖を外そうと手を差し伸ばす
でも手を掴んだ瞬間
砂のように崩れ去った
結局誰も僕の鎖を
外す事は出来なかった
最期の刻が近付く
貴方の差し出した
手の温もりを抱いて
静かに眠る
最期の刻が過ぎるまで………………………………
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夢を見た
真っ白な世界
徐々に侵食されていく世界
白から黒へ移り変わっていく
あれは夢現実じゃない
"現実じゃない"そう心に刻む
それでも僕は逃げていた
リアルな恐怖を感じたから
目の前に理解を越えた現実を突き付けられて
目をそらして現実逃避をした
そうこれは夢じゃなかった
限りなく幻想的な現実
僕の心は確実にそしてリアルに侵食されていく
光の届かない暗き奈落の底へ
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水面に映る月は
儚く朧気で
風が吹くたび揺れる
だけど決して消える事は無く
そこにあり続ける
月が輝き道を照らす
だから僕は暗くても
道に迷わない
月(あなた)がいてくれるから