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鈴砂の部屋


[16] さぼてん
詩人:鈴砂 [投票][編集]

ここでキミは眠る
死んだように
いや
生きてる様な顔で
冷たく息絶えて

僕が抱いてあげたら
いつもキミは
とても嬉しそうに微笑んでたよね
なのに何で
どうして今日は笑ってくれないの
まるで僕が悪いとでも言いたげに
僕の掌に紅く色を残して

キミが欲しいから
抱き締めただけなのに


キミのココロに葩咲いて
その全てを貪欲に貧りたい
降る雨に溺れるその日まで
脆い髀肉に杭を立て
老醜した血餅に根付き
キミを
根こそぎに

奪わせて

2005/05/11 (Wed)

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