紫の雪空は音も無く
星よ
今お前はこの空の
一体何処に輝いている
見上げた先にいるのなら
せめて最後にもう一度
その恩恵を見せてくれ
息すらも凍る国が
ひたすらに私を拒む
何故ここに温もりはない
その答えはきっと
降り積もった深雪の下
雪よ
記憶を灰にしてはくれまいか
すべてを冷たく焼き殺してはくれまいか
私がこの身を捧げるから
私の過去を
さぁ粉々に砕いてくれ
吹雪が夜を埋め
夜は温もりを覆う
私は全てに見限られ
朝にさえも背かれた
ならばいっそ
この雪と共に
春の名を持つ終焉まで
2005/05/02 (Mon)