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夜深の部屋


[12] 影を求める
詩人:夜深 [投票][編集]


自分で自分を見つけなくちゃ
生きていけないような
面倒な世界に
生きているらしいこのあたし

いつでもどこでも何していても
光が この空の上に
まっすぐのびているらしいのです

さあ大声で
叫んでみようかな
自分の持つ 今、すべてを

その声はすきとおった
君の世界に届くから

美しいものばかりが
世界に散りばめられてて
世界をつつみこんでたら
小さな暗闇 小さなまっくろ、
うつむいたときに
あたしをなぐさめてくれる影だって
必要ないってことになるじゃない

光があるからこそ 生きられる
闇があるからこそ 生きられる
光がないからこそ もがける
闇がないからこそ 幸せでいられる

あなたたちはいつでも
自由求めてるけどさ、
自由すぎても迷うじゃない
さまよいながらも
少し たちどまって
闇を求める

小さなあたたかみのある、
あの影をもとめる

夕暮れ ゆらり
帰り道に浮かぶ白いお月様を
くるりと包む夜のかけらたちが
君とあたしの世界を染めて
影を連れてくるよ

あたたかいね、影
時々つめたいね、光

あたたかいね、君
時々つめたいね、世界

2011/05/18 (Wed)

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