詩人:アイカ | [投票][編集] |
不実の意味を
知るときが来て
きっと
大切なものは
壊す為にあって
貴女のその
"普通"が
きっと私のそれと
一番近い
明日が幸せと
呼べるように
全て投げる事
それもきっと
大切だもの。
悲しいと呟けば
きっともうそこで
終わりなのかしら?
辛いと叫べば
きっともうそこで
太陽さえ
私達の事など
知らないフリ
なのかしら?
その海に溺れて
ずっと漂って
居たかった
貴女は
弱音を吐くのが
嫌だと言うけど
だけどきっと
たまにはそんな日が
あってもいい
私がここに居ること
貴女がそこに居ること
何かの
間違いでは
ないはずで
記憶を消せる
機械があったら
どんなに
どんなに
いいだろう
そんな事を話したけれど
やっぱりこれも
私の一部
やっぱりそれも
貴女の一部
一時も忘れることのできない
濁った大切な
一部なのさ
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黒板のカツカツ
鳴る音や
分からぬ様に
コソコソ笑う
そんな声を
後ろに聞く度に
地面の下に
埋められてしまう
気分なのさ
別に詳しく
知りたい
訳じゃない
頭の中の事
教えたって
可哀想な子で
終わるだけ
もしそうならば
やたら
汚れた手首の原因を
知りたがるのは
辞めてくれないか
廊下でコツコツ
鳴る音や
分からぬ様に
ザワザワ話す
そんな声を
真右に聞く度に
真っ黒な水の中
放り出される
気分なのさ
気分が悪すぎて
知らぬ間に
人格は交代して
目も当てられぬほど
苦しい形相
『睨むのやめてよ』
『怒ってるの?』
そんなんじゃない
そんなんじゃない
ただ
苦しいだけ
ただ
放っておいて
ほしいだけ
『友達じゃん』
『私には分かるよ』
なんだそれ
誰だそれ
分かるなら
放っておいて
一瞬
また
一瞬
今呼吸をするので
精一杯なのさ
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ごく自然な流れ
Rock Bassに
合わせて
一人落ちる夜の事
重低音は
心臓に突き刺さり
もがいても
その尖った音を
取り除けないで
居るんだ
暗闇でサングラスをかけて
Fuck'in
Stand By Meを
口ずさむ
君の声は驚く程
空虚に満ちて
空中には
黄色いバラが
ヒラヒラと舞うから
悲しみも
その奥も
愛せると思った
勇気を持てない
自分が居て
悔しさで
ネクタイを切り刻む
安全ピンの軋む音
不具合な夜
Rock Bassで
明日を消した
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引きずり回される
朝が来るのは
大嫌い
動け
と命令されてるようで
きっと
歩かなければ
見捨てられて
しまうから
どんなに
体が軋んでも
両足を縛って
少しでも
前方へ
進まなければ
君だって
きっと
朝を怖がっていて
色づく事が
不快と感じるなら
この距離感が
夜以外の光には
ちょうどいいかもしれない
君と繋がりたいとは
もう思わないのさ
望まないのが
二人の距離と
分かったから
いつだって側にいて
仮想現実でいいから
いつだって私を見て
空想世界でいいから
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膝の下は血の海で
それが
どうしてか
思い出す事
できないでいる
春にしては
酷く寒くて
こんな時に限って
誰とも
繋がれないで居る
いつの間にか
降りる駅を
過ぎていて
気がついたら
周りに誰も
居なかったのさ
それが
私には少し
悲しすぎたから
私には少し
寂しすぎたから
このまま終点まで
目を閉じて
座って居たかった
その紙は
破いて捨てて
私の面影まで
最初から
なかったことに
してよ
目線の先
連なる階段を登るのが
おっくうで
濁った
蛍光灯に照らされた
藍色の四角い空を
下からずっと
見上げてた
悔しくて掌に
爪が食い込むほど
空気を握り潰した
終点の先
あるのはきっと
真っ暗闇で
終点の先
あるのはきっと
夜を翻す風だけ
そう分かって
しまったから
私の存在を
早く消してよ。と
ひっそり
こっそり
呟いたんだ
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今すぐ
死にたいときは
どうしたらいい?
今すぐ
消えたいときは
どうしたらいい?
明日はきっと
寂しくて
私はやっぱり
泣いていて
劣等感と喪失感に
すばやく
押しつぶされて
やっぱりこの指は
ギターにも
触れられないんだろうか
汚れてしまった
体でも
茶色くなった
二人でも
歩くことは
できるんだろうか
それを教えて
欲しいんだ
どうしたって
一人なら
なにをしたって
一人なら
このまま
空気に流れても
きっと誰も
気づいて
くれないのかしら
私は
愛が欲しくて
地団太を踏む
寂しい子供
愛が欲しくて
恋しすぎて
たまらないんだ
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まさに中途半端
その言動
たまらない
返事は
もう要らないのさ
結局私の事だもの
知ってるよアンタ
悪魔に夢中なのさ
知ってるよアンタ
娼婦に夢中なのさ
その足は真っ赤
誰かに掴まれた跡
大きな
カサブタが残ってる
微塵切りにでも
したげるよ
子犬みたいな
声あげないように
せいぜい
気をつけて
蜂の巣にでも
したげるよ
膝をついて
謝るなら
いまのうちさ
それなりに
生きていて
それなりに
死んでいて
それなりに
それなりに
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私の声が届いたなら
どうか少しでいい
私に分かるように
振り向いて
微笑んで
昔見たあの背中は
今も変わらず
海へ沈む
私の記憶は
あの日々で
止まったまま
探しても
探しても
見つからぬまま
私の中身は
いつしか死んで
呼んでも
届く事のないまま
私の頭は
ぶち抜かれて
ボロボロなのさ
この左手が
ガリガリなのさ
この肩が
今見えるその体は
くるりと私に
背を向けて
春なんだから。と
去っていく
必要だなんて
言えやしない
だってそんなに
良く知らない
もっと直接
交わしたい
ましてやそんなの
言えやしない
そんなに危ない
女じゃない
そんなに悲しい
女じゃない
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夢だって忘れたし
愛だって知らない
君は初めて
笑ったけれど
それは僕に
対してじゃない
さよならは嫌いだし
ありがとうは
最高に大嫌いだよ
君は初めて
泣いたけど
それは僕に
対してじゃない
居場所のない僕の
居場所を誰か
教えてください
感情の在処を
知らない僕の
感情を一緒に
探してください
君に愛をあげたい
僕の知らない
愛をあげたい
君の声に触れたい
僕の知らない
笑顔を見たい
これは君へ
古傷を隠す
君への言葉
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私の体に
パクリと開いた
風穴の大きさは
いつになっても
変わらないのさ
一瞬縮んだ
様に見えて、実は
静かに
広がるばかり
追いつめられて
追いつめられて
出てくる
言葉があって
眠れなくて
眠れなくて
溢れてしまう
物があって
一瞬縮んだ
様に見えて、実は
ギシギシ
広がるばかり
最後は
広がりすぎて体が
まっぷたつに
ちぎれるんだろう
分かってるさ
そんなこと
なぐさめいくつ
求めれば
私は楽に
なれますか
同情いくつ
もらったら
私は楽に
なれますか
貴方の頬に
触れてみたい
嘘じゃない
貴方の様に
優しくなりたい