詩人:アイカ | [投票][編集] |
この部屋にたまる
ドス黒い空気が
たまらなく嫌で
このまま
この部屋で
息をしてれば
三分後には肺が腐る
そんな妄想に
捕らわれ怯え
行き先も決めず
走って飛び出した
もうあの部屋には
居られない
あの部屋以外なら
もうどこだっていい
走って
走って
転んで
泣いた
私は変わったのだと
思いこんでも
相変わらず
私を
取り巻く夜には
快楽が
トグロを巻いて
手招きをするんだね
そう分かって
どうしょうもない
感覚で
穴が空いたようで
交差点の前
一人泣きじゃくった
誰か私を抱きしめて
今まさに
あのウサギの様に
死にそうなんだ
誰か目を見て
微笑んで
さもなくば
腕が砕けて
ちぎれそうなんだ
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虐げられ
体中傷だらけ
痛くて
痛くて
息も上手に吐けないのでしょう?
悲しくて
涙しか出ない
その理由が
分からないとして
苦しみ嘆き
痛みに泣き叫ぶ前に
共に歌おう
この歌を
たとえ誰にも
届かないとしても
この星の隅っこで
共に歌おう
僕らだけの歌を
倒れそうならば
膝ををついて
根をはりなさい
私が勝手に
支えるから
苦痛で裂けた体も
今は一時
お忘れなさい
この歌は
この歌は
そんな君の為の歌
この歌は
この歌は
こんな私の為の歌
体中傷だらけ
ツギハギだらけの
寂しい心
君は一人ここで
泣いてるんだろう
その隣に
ずっと隣に
居たいと思う
ただそれだけの事
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この感じはなんだ
吐き気がする
私の人生
今日で全てが決まる
尋常じゃない
ハンパない
久しぶりの
ド緊張気味
この感じはなんだ
吐き気がするぞ
どうにかしろよ
センセー
お腹が痛いので
帰っても
よろしいですか?
鉛の様な
両足を
なんとか
なんとか
引きずって
今朝日を浴びて
こんな時だけ神頼み
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いつしか
悲しみ
暮れた夜
きっと私は
世界で
一人きりなのさ
いつまでも
動けずに
私は黒ペンキを
ブチマケたような
空を
見上げてる
地面には
踏みつぶされた
黒い雪が降って
海には今でも
クマが沈む
虚ろな空
なんて酷い空
煙を吐いても
天井に届くはず
ないじゃない?
この向こうには
何があるのかしら
悲しみ暮れた夜
私は世界で
一人きりなのさ
もはや想像は
確信へと変わった
そんなことないよ
だなんて…
じゃあ
何故誰も
私の目を見ないの
じゃあ
何故誰も
えぐった傷を
見て見ぬフリなの
これは本物よ。
そう聞きたきゃ
遠慮なく聞きなよ
笑って
答えて
あげるから
これは確信
マギレもない
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心配ないさ
しようもない
寂しさには
慣れていますので
大丈夫
そう思ってる日の
夜なんかに
中に巣くう
もう一人の悪魔に
食いつぶされそうになるんだけれど
そうだねきっと
心配ないさ
センセ
お薬下さい
たっぷり
ぎっしり
眠れるのを
センセ
お薬ください
大丈夫
もう鼻で吸ったり
しないから
こんな日は誰か
側に居てよ
寂しい私を
好きなフリでも
いいから
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貴方を隠せる傘は
ここにはもうない
話ボタンで
繋がれば
きっと貴方を
汚して
消して
しまうのだと
本気で思った
文字だけで
繋がるのも
とうに飽きました
頭に染み着いた
感覚を
修正液で消したけど
そこだけ何故か
不自然で
嫌に胸がむかつく
嫉妬には足りない
愛にも足りない
嫌に胸がむかつく
私を更新しても
貴方は知らぬフリ
嗚呼なんという事
なのでしょう
私にいったい
どうしろと?
嫌に変に
胸がむかつく
そこの貴方
すべからく
知らぬフリは
やめたまえ
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最果てを見た
それはまるで
地獄絵図の様
死にかけの子供が
悲しげに笑う
犯された少女は
思考回路を遮断
腹を撃たれた
老体は苦痛にあえぐ
世界は真っ黒
ここは理想国家
和平を語る国でも
その裏側で毎秒
何人もの人が
銃と爆弾と薬で死ぬ
そして大統領閣下は
ぬくぬくと
羽のベットで
眠るのですね
最果てを見た
それは現実の様
ジャンキーは
絡まり
狂った笑みで
こっちを見てる
少年の首を跳ねた
少年は
その罪を消し
新しく生きるという
嗚呼
幸せは仕会わせ
ではないのですか
平等だと言うのなら
そう信じさせて
嗚呼
世界は小さく
ないのですか
大きければ
それなりに
認めさせて
明日は来る
望まなくても
今日は去る
望まなくても
君は僕を見捨てて
そしてその手で
すくい上げたら
今度は僕を無視したね
どこの誰が
迷惑などと
言ったのだろうか…
今はもう
ただ
終わりを望むのみ
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この手が
あきらめた空には
今、半分の太陽が
昇りかけ
うつむき加減
寂しげに歌うのも
いいけれど
感情のまま
書きなぐるのも
いいと思えたのさ
あの道を行けば
どうなるものか
叩き潰され
ヒネられ
唾を吐きかけ
られたとしても
たぶんそれで
明日が
来ないとしても
きっとあさってが
来ないわけじゃ
ないのでしょう?
自分で気づけた事
それでいいと
思えたのさ
私があきらめた
空には
ササヤカな光が
昇りかけ
これじゃ
あきらめ切れぬだろ
なんとかしておくれよ
まったく
うまいこと
出来てるのね
人生って
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明日未明
人生最大の壁に
喧嘩を売りに
一人で行きます
逃げ回って
いたけれど
どうにか
戦って来ようと
思っています
まだ足がすくむ
まだ目がかすむ
まだまだ
足りない
足りないのさ
あれもしておけば
よかった
これもしておけば
よかった
頭の中
ブンブン
飛び回るのは
後悔という名の
蝿さんです
まだまだ
足りない
足りないのさ
容量越えた
知識の垂れ流し
とどまること
知らぬのなら
詰め込むのみ
かたっぱしから
紙に叩きつけて
フテキな笑みで
ザマアミロと
捨てセリフを
私を選ばなければ
バカを見る
完全体の
足音を聞け
今はただ
明日ナメられぬよう
爪をとぐ準備を
しております
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今この場所に立つ
体が痛くて
ギシギシと
軋むけれど
涙で霞む目を
何度も擦りながら
どうにか真っ直ぐ
前を見て
今生み出せる
最上級の
優しさで
君を包んであげたいと
心から思いました
そう例えばこの先
真っ暗闇の果てに
ちっぽけな希望が
あるとしたなら
私はそこへ向かう
事にするよ
スキップ混じりの
全力疾走で
今の今まで
斜め後ろ
過去の景色に
とらわれて
どうしようもない
無力さに
足枷をかけられて
動く事さえも
あきらめて
居たんだけどね
ここまで来いよと
微笑む君が
優しげに
この白い手を
掴もうとしてくれたから
行けるところまで
一人で生こうと
そう思えたのさ
依存と
疎外は
どうしても
怖いから
自分とその他に
甘えずに
決めました
今の今まで
出来なかった
小さな決意表明を
今この場所で