詩人:アイカ | [投票][編集] |
ママはね
私にご飯も作ってくれないの
ママはね
お家に、二週間帰って来ないの
どうすればいいんだ
どうすれば………
小さな頭で考えれば
すぐに分かった
そうだね
街へ出れば
優しいおじさんが
ご飯を食べさせてくれるんだ
そうだよ
夜を歩けば
優しいお兄さんが
ベットを用意してくれるんだ
怖がらなくても
平気だよ
可愛いね
ダイスキだよ
困ったらいつでも
電話してきてね
名刺の山
だって
生きていくには
お金が必要
体など
痛くも痒くも
ありませぬ
呼吸をするには
ご飯が必要
私に愛など
ありませぬ
露骨な優しさは
汚い快楽がため
このお金は
私の体のお値段ね
あらまぁ
なんて安いの
笑ってしまう
なんて喜劇だ
笑ってしまう
あの頃
生きていくのに
必死でした
小さな亡骸は
犯した罪の代償
他に方法は
見当たらなかった
飢え死にするよりは
マシだもの
私はツヨイよ
そんなフリ
将来を売ってでも
欲しかった物
それは
金と言う名の紙切れさ
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これ以上
もう見ていたくない
なのに
2人を見て
苦笑ってしまう
悲しい性分
体裁のいい事ばかり掃いて捨てて
心にもない
ヨカッた。なんて
本当に砕くべきは
2人にあらず
それは
汚い自分だと
知ってる
嗚呼
悪の親玉
抹殺すべく
勇者様は
紫娼婦に乗って
黒いお城へ?
確かに焦ってる
でも、私なんかが
動く事はないさ
考えれば
それだけ疲れるもの
逆らう物は
望み通り
殺してやるよ
睨んでそれで
殺してやるよ
これ以上
もう見ていたくない
甘い空気を
感じたくない
そんだけさ
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悲しみを盾にして
大きな矛盾を
ひけらかして
そんな
私は間違っていて
そこで
貴方はつまづいて
虹のはじまりが見たいと
発したのは
夜が来るのが
怖かったからさ
泥に流れて
とりまく空気が
茶色くにごっていて
旅を続けるのが
恐ろしくて
仕方なかった
最後は悲しい海に
たどり着くと
知っていた
私を捨てた二人を
憎んでいたけど
死にそうなほど
愛していた
きっとそれは
揺るぎ泣く
たぶんそれは
揺るぎ亡く
悲しみを剣にして
小さなあきらめを
感じていた
感情のままに
突き出した刃を
しまう事
出来ないまま
塞がった両手は
赤い涙を流しはじめて
傷口は膿んで
塞がって
又開いてを
繰り返してるんだ
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どうしようもない
自分に
さよならさえ
言えないでいた
たぶん僕たちは
離れた場所から
呼びあって
違う空気を吸いながら
少年の頃見た憧れを
違う足並みで探して
何かが足りないって
本気で叫んで
たとえ足がもつれて
たとえ転んでしまったとしても
誰も抱き上げてなど
くれなくて
もどかしすぎる現実を
激しい旋律で
切り裂いていた
たぶんそこには
何もなくなって
遠い記憶の奥
暗闇を隠そうとしても
少しも
足りなくて
片寄った価値観で
全てを否定するがごとし
そうさ
どうせ
僕たちなんて
そうさ
どうせ
人間なんて
そうさ
自分でさえ
決して好きとは
言えなくて
そうさ
真綿にくるまれる事
それだけを
ただ夢見てたんだ
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もう助けてなんて
言わない
言えやしない
その声が私の物に
ならないのなら
地面など
もう必要はない
その手が私の物に
ならないのなら
空気など
もう必要はない
アンタは
そんな幸せそうな目をしてさ
そんな幸せそうな手をしてさ
もう助けてなんて
言えないよ……。
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気に入らないのならば
殺せばいい
私を殴った
その腕で
私を刺せばいい
そこの貴方
その香水がキツくて
鼻がまがって
しまいそうよ
最後の手紙
そんな貴方にでさえ
愛を綴るわ
最後の手紙
あの男にも
見せてやるといいわ
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どうかその鍵を
壊さないでよ
もうすでに
この世界に
正解はなくなったのよ
貴方を
抱きしめたら
この腕から
落ちて
壊れて消えてった
もうそろそろ
誰かのせいに
してもいいでしょ
もうそろそろ
あの部屋に
帰ってもいいでしょ
2人だけの
あの部屋に………
この世界は
私に厳しすぎる
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まるで、この足は
水を吸わない
造花の様なんだ
通りかかった
道の左側
自動ドアの外れる音
それが不愉快で
それがとても
五月蝿くて
知らぬ間に
目がさめて
頭が冷えて
久しぶりの
曇った空を見た
意識が登ってから
気づく事が
ありすぎて
ありすぎて
今日は一体
何曜だった?
そんなもの
たいして必要じゃないか………
今は一体
何時だった?
そんな事
さして関係などないか………
まるで、この足は
水を吸わない
造花の様なんだ
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今、
誰とも言葉を交わしたくはないのさ
もっともっと
深く眠らなければ…………
ああこの時
無情の灯し炎と云う
三秒前
目が醒めて
自分が
まだ消えてはいないと
分からされ
もっと深く眠らねば……
さすれば
光りさえ届かない
真っ暗闇国へ
逝けるのに
呼び起こすのは
一体誰じゃ
ワラワ
闇の国の住人と
なりて
世間に背を向け
今、影もできぬ
箱中へ帰る
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もう いいよ
疲れてしまった
二つ目の人格に
負けまいと
踏ん張るのは
想像する以上に
大変でした
もう いいよ
疲れてしまった
私はまた永いこと
小さく暗い箱の中で
眠ることにします
だって だって
貴方が居なければ
私の意味など
ないんですもの
だって だって
貴方は愛する人と
幸せになって
欲しいんですもの
愛しいその顔に
触れたくて
叶わなくて
過去に縛られて
動けなくて
歩けなくて
もう いいよ
疲れてしまった
どうせ伝わらない
貴方は知らない
自分が大事
どうせ叶わない
私も知らない
自分が大事
辞めるなら
勝手に辞めればいい
私は、
もう永いこと眠るから
さあ交代の時間だ
去らばじゃ