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アイカの部屋


[103] 冷たい指
詩人:アイカ [投票][編集]

私の声さえ聞こえない場所で
貴方は一人泣いていたの?

切り刻んで捨ててしまう事
繰り返して
笑っていました……
自分の指
曲がっていく事
分かって居ました

これ以上には
一体何があるの?

私の声さえ届かない場所で
貴方は一人生きていたの?

どうかこのままで
このままでいい……

薄橙の
肉を切り裂いて
私はその奥が見たいとダダをこねる

これ以下には
何があるの?
何も残らぬ白い紙きれを……
きっといつか消えるあの文字を……

冷たい貴方の指を
私は冷たい指で
暖めようとする

いつまでたっても
冷たいままで……
その指は、その指は。

2003/12/19 (Fri)

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