詩人:アイカ | [投票][編集] |
私の声さえ聞こえない場所で
貴方は一人泣いていたの?
切り刻んで捨ててしまう事
繰り返して
笑っていました……
自分の指
曲がっていく事
分かって居ました
これ以上には
一体何があるの?
私の声さえ届かない場所で
貴方は一人生きていたの?
どうかこのままで
このままでいい……
薄橙の
肉を切り裂いて
私はその奥が見たいとダダをこねる
これ以下には
何があるの?
何も残らぬ白い紙きれを……
きっといつか消えるあの文字を……
冷たい貴方の指を
私は冷たい指で
暖めようとする
いつまでたっても
冷たいままで……
その指は、その指は。