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アイカの部屋


[125] ギター
詩人:アイカ [投票][編集]

アンタは
そんなギター
早く燃やしてしまえと
言ったね

いつしか
夢は
バリバリとはがれた
乾ききった
ペンキの様に

今は特に
息たくもないのに

思い出を
忘れかけたまま
ススメと。

奴と繋がった
あの日のまま
時は流れることを
やめたのです

本気で
消えようとした
次の日の昼

消毒の香りの部屋で
アンタは
私を愛してると
言ったね

白いカーテンの中
アンタは
奴を忘れろと
言ったね

無理矢理の
唇は私を余計に
悲しくさせて

無理矢理の
花束は
私を余計に
虚しくさせて

その口を
早く閉じてよ。
じゃないと
アンタを
撃ち殺しそう

もう私に触れないで

アンタは奴には
なれないよ
あのギターは
燃やせないよ

2004/01/28 (Wed)

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