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アイカの部屋


[127] 煙草の箱
詩人:アイカ [投票][編集]

言葉が言えなくて
煙草の箱に
しまいこんだ

私は貴方を
独り占めしたかった
わけじゃないよ

貴方の中で
他に代わりのいない
人間になりたかった
ただそれだけ

必要とされたかった
ただそれだけ

コンタクトを
片方だけなくした
みたいに
どうせ
貴方もどっかへ
行ってしまう
そうでしょ?

ただ
必要とされたかった
それだけ
貴方の中の
たった一人に
なりたかっただけ

煙草の箱は
小さいから
すぐに
いっぱいになる
それも分かってね

いつか
溢れてしまうかも
それも分かってね

2004/01/29 (Thu)

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