詩人:アイカ | [投票][編集] |
約束だ
忘れないで欲しい
他人から見れば
ゴミみたいな
あの日々を
例えば記憶なんか
掘り返して
見えた物があったとして
あれは
遠い遠い日
赤黒い夜明けと
下水に沈んだ
スケルトンブルーの
ティディベア
赤黒い夜明けの先
傾いた道を歩いてたんだ
五人そろって
神様
どうか僕達も
消しゴムなんかで
綺麗に消してくれないか……
たった一つの
お願い事さ
腕なんかを
握り返されて
見えた物があったとして
雑踏に混じって
その躰まで
ピンクの悲しみに
汚れて
しまったんだね
ハニー
なんとか膝を立てて
立ち上がる準備なんかをしてるつもり
ハニー
蜂蜜を
この道にまけば
夢追い人が寄ってくるってば
楽しみもそれなりに
哀しみもそれなりに
そうさ約束だよ
僕らの空の下
また一緒に歌おう
苛立ちを
喜びを
眉毛のある子犬の話までをも
笑って過ごした
日々は色褪せず
いつまでもこの胸の中に
最高の歌と安い酒に酔って
得意気に
鼻を鳴らして歩こう
あの日の続き
この道の先まで