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アイカの部屋


[152] それこそ愛さ
詩人:アイカ [投票][編集]

下まぶたに
張り付いた
ギモンフは
洗っても
洗っても
無くならないよ

世間を真っ直ぐに
見られる眼鏡
そんなものかけても
歪んだ世界は
矯正できないよ

愛なんて
幻さ
世界に蔓延る愛は
ニセモノさ

本当に愛していたら
同じ世界で
生きるなんて
できないはずだもの

離れてる時間の間と間
嫉妬と憎悪と疑いで
相手を殺してしまう程の感情
私には分かる

本気で愛せば
愛故に
憎くて
憎くて
殺してしまう

その人の過去も今も
未来でさえも
この手で殺せば
全て私の物へと……
そう、全てが

それこそ本物であると
誰も認めようとしないから不思議だ

彼の声は
愛しい
他の誰にも聞かせたくないから
その喉を
ひき千切ったんだよ

狂った愛と言えば
それまでさ

流行りの歌が大好きで
意味も分からない
愛の歌を
君は平気な顔で
口ずさむんだね

2004/02/15 (Sun)

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