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アイカの部屋


[168] 灰色の目の玉
詩人:アイカ [投票][編集]

光さえも
反射しない
灰色の目の玉

こんなにも悲しい
自分の存在を
小さなあくびで
誤魔化して

顔だけ笑えば
強くなれると
信じて疑いも
しなかったのさ

新しいノートは
破いて
捨てる事にするよ

仕会わせは
必然的な
別れの為にある

そう書いて
ライターの火で
もしてやったのさ


夢から醒めて
夢から醒めて
あの家が目の奥で
消えてた

愛から冷めて
愛から冷めて
目の前で
君が消えそうに
泣いてた

思い出したよ
今の今まで
君が
何処に居たのか

ずっと側で
泣いてたんだろう

この目には
何も映らないから
君に気づくのが
遅くなって

君が消えて
しまいそうだ

僕の目を見て

もうちゃんと
君のこと映せるから
お願いだ
この灰色の目を見て

2004/03/08 (Mon)

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