黄色い傘が二つに折られて捨てられていました雨上がりの夕空黄色い傘はどうしようもなく汚れてしまっていたけれど水滴が夕日に照らされて酷く綺麗でしたいつまでたっても答えを出さない空に背を向けましたこの世に絶対はないと知りましたいつまでたっても私を映さない水面から目を背けましたこの世から愛は消えたと知りました黄色い傘は悲しい程綺麗でした私に何か話しかける様でした雨上がりの夕空の下黄色い傘のお話
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