ホーム > 詩人の部屋 > アイカの部屋 > 黄色い傘

アイカの部屋


[186] 黄色い傘
詩人:アイカ [投票][編集]

黄色い傘が
二つに折られて
捨てられていました

雨上がりの夕空

黄色い傘は
どうしようもなく
汚れてしまって
いたけれど

水滴が
夕日に照らされて
酷く綺麗でした

いつまでたっても
答えを出さない空に
背を向けました

この世に
絶対はないと
知りました

いつまでたっても
私を映さない
水面から
目を背けました

この世から
愛は消えたと
知りました


黄色い傘は
悲しい程綺麗でした
私に何か話しかける
様でした

雨上がりの夕空の下

黄色い傘のお話

2004/03/23 (Tue)

前頁] [アイカの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -