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アイカの部屋


[233] "寂しい"の降る街
詩人:アイカ [投票][編集]

四度目の
春が始まって
明日もあさっても

泣きながら
生きて
いるんだろうと
分かった。

君の目の奥は
呆れるほど空虚
青い痛みが
寂しそうに
うごめいていて

いつも無理強い
しそうな
私の指を

そのたび
優しめに
優しめに
拒絶するのさ

今日は
どうしたって
眠りたくて

やっぱりいつだって
君と歩いた
この街には
ポツポツと
"寂しい"が降るから
もうここ以外

どこだって
いいと思った。

私はついさっき
見慣れない
ビルの屋上へ

息を切らして
かけ上がって

"寂しい"を
全身に浴びて
みっともなく
泣き喚いたのさ

君がここに
居なくて

君がここに
居なくて

愛が宙ぶらりん
なのさ

死んでしまった
時間の戻し方
誰か教えて
なんでもするから

2004/05/03 (Mon)

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