詩人:哀華 | [投票][編集] |
こんなに白っぽい
部屋の中で
いったい私は
何をしてるのかと
無気力な目の玉を
右に左に
動かしていて
急に誰かが
後ろの方で
ドカンと弾けて
死んだ気がした
手も足も重すぎて
まだもう少しだけ
眠っていたかったのになんて
生きてることへの
言い訳
いつの間にか
遠くに話し声
笑っている
きっと私を
助けて、助けて
もう嫌なんだ
明日は真っ黒
その中に
私を沈めて
消して欲しいんだ
助けて、助けて
もう嫌なんだ
今日も真っ黒
その中に
私は沈んで
消えてしまったんだ
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繰り返しの夜空
私の端を千切って
行った腕
激しくも
優しく撫でて
そっと落としてよ
この世界の
果ての果て
飛び乗った電車には
気だるい顔の乗車客
行き先を言わぬ
アナウンス
幼子の泣き声
隙間から漏れる風は
仄かに甘さを備えた
酸匂の香り
何処へ行くんだ
私を乗せて
あの果ての果てには
何があるんだ
そこには
今まで見てきた
どんな闇より
暗い世界が
あるだけだろうか
急に息が出来なくなって
それが苦しすぎて
今すぐに
死んでしまうような
気さえした
パニックディスオーダー
私の意識は
遠のくばかりさ
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「オーブンで焼かれた
自尊心
引っ付かんで
連れて行かれたのは
ガレージの下
僕の名前はIt
人間にもなれない
“それ“以下の物だ」
そんな本を
貪り読んだ夜
私と似ている彼
誰にでも平等に
愛される資格がある
そんなのは
きっと嘘だ
殴られて
歯が欠けて
絞められて
吐きかけた
私もItだったから
あの頃
生きる事は
少し辛すぎて
愛されたくて
狂いそうだった
雨が痛くて
顔が歪んで
膝は泣いて
両手は死んだ
私はIt
“それ“以外の
何物でもない
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頭の中蠅が飛んで
凄い音を立て
反響しあってる
その中で聞こえた
小さな声
「死んでもいいよ」
きっと天使の声が
聞こえてしまった
私はきっと土に
埋められて
跡形もなく
消えるべきなんだろう
飛べなくたっていい
地面を這って
死にかけながら
呼吸を無理矢理
続けていくから
怖くはないと頷く
灰色の目で
死んでいく私を
見つめてた
閉め切った
部屋の隅うずくまり
膝を抱え
空気をなくしてと
泣きながら祈っていた
眠りながら
死んでしまえたらいいのに
なにも
感じなくなったらいいのに
無感情になれたらいいのに
笑えなくてもいい
こうして一人
泣くこともないのなら
もう
笑えなくてもいい
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もつれたつま先
確かに転んだ体
無理に起きあがるのを
辞めただけ
うつ伏せのまま
倒れていたい
歩く事はしばらく
出来ないだろう
こうして
刺さった硝子を
わざと食い込ませ
脳の中へと届けて
漂う赤黒い水滴
私は何処に
行ったっけ?
昨日
おいてきぼりの記憶
腐った林檎
飛び散った砂糖
割れてしまったお皿
その上で
うつ伏せの私
床へ流れている物
それは
涙などではない
血小板
ヘモグロビン
鉄の味
日に焼けない白い腕
模様をなぞり
この世界が
壊れそうなくらい
一度だけ
大きな声で
泣き叫んだ午後の事
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滞っていた熱
染み着いた青色を
泣きながら
振りほどいた腕
いい加減にしてよ
根拠も何も
最初から
ありはしないのだから
私が私じゃないなんて
誰が言ったの
役に立たない
非常階段の隙間から
逃げ遅れ
踏み外し
落ちたのは
急降下する
灰色の空気
澱んだ水の上に
叩きつけられた体
今更ながらに懺悔
あの子を
殺したのは私です
最後の瞬間
罪を認めたら
私は楽に
なれるだろうか
死んだような街で
夕日を虚ろに
掴んで描いていた
その指は初めから
冷えきっていた
それだけは
分かっていたから
好きなのは
朝のような響きだけ
全てじゃなかった
最初から
穴あきだらけの
服を着込んでたって
ただそれだけ
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放心していた
深まる空気の中で
今ここに
立っているのは
可哀想な少女
一人涙をためて
こぼすまいと
必死に上を向いている
大丈夫。今は
死んでいないだけ
自分さえも
愛せる日が来る
それは幻想だ
震える息
暖まる風
私は
私は
どこへ行って
しまったんだろう
確信も何もない
存在は役に立たず
現実を重ねて
人知れず
希望の見える
空に手を伸ばして
泣いていた
届かない
指先さえも
無くしてしまえば
それで最初に
戻るから
ヘッドフォンから
垂れ流される
ファルセットが
耳について
不愉快でたまらなかった
ふと頭の中
煮えすぎた魚の様な
臭いで
吐き気
目眩
境界線
狂った思考
その合間に見えたのは
紫に凍えたビル
いつもの屋上
それだけだった
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雲の切れ間
そこまで
手が届きそうな
そんな気がして
身を乗り出していた
急に荒らんだ
風に煽られ
紙切れのように
私の皮膚一枚残し
あとは全部
落ちた気がした
下を見れば
蟻のような軍勢
疲れきった様子で
横断歩道を渡り
ため息は
伏し目がちに届く
嗚呼
飛べるだろうか
このまま
あの切れ間まで
さあ
足をかけて
三秒で逝けるから
気がつけば
ボロボロの手首に
フェンスの錆が
滲みて
心にまで傷をつけて
ごめんなさい
分かってる
人間は飛べない
泣きじゃくって
頭を抱えて
崩れ落ちた日
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痛い流れが
口笛吹いている
はらはらと舞う塵
死にそうな体
椿色の絨毯
その上で
真似ばかりの右手
並べ立てられた
事実と共に…
装うだけ
1つ誇って
価値をつけたんだ
夢だって見ないし
明日だって
きっと私を
押し込めるんだから
貴方をずっと
どこまでも
探してるから
一人で歩く事
慣れてしまったから
勝つべきと
教えこまれて
手当たり次第に
傷つけただけ
どうしたら
いいのかなんて
私に分かるわけ
ないでしょう
分かるわけ
ないでしょう
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あとすこしで届く
まだ間に合うから
穴があき
食い散らされていた
確かに苦しみだし
little
Pretty night sky
It's murmured
and Blink
dark dark
berry very time.
狂って踊る
ブーツのかかと
踏みならせば
酷いほどに
舞う埃の中で
今日ここ明日
瞬間理性が消えて
薬草の多幸感に酔う
ターンライト
照らすは頬
レーザーライト
照らすは闇
good travel
悲しい夜空の旅
私の体を蝕む薬草