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哀華の部屋


[119] くらくになり
詩人:哀華 [投票][編集]

半径1メートル

まるで黒い帯が
幾重にも取り囲む様に
この体の周りには
ドーナツみたいな
空洞が空いていて

どっかの誰かさんは
その空洞の外側から
今この時を
忘れえぬと言う
それはきっと
嘘なんだと

矛盾だらけの
物言いに
呆れてしまったのさ

ここからだ
踏み出す
準備をしようか

見上げた空は
私には
果てないほどに
遠すぎて

疲れちまったんだ

この羽根じゃ
まるで
飛べやしないから

潤んだ声で
また生まれ変わったらと
守る宛のない
約束事を
まぶたの上に
くっつけて


永遠ではない
別れではない

そう聞こえない声で
呟いて

良かったね
楽になれるよなんて
感情を殺した声で
冷たく投げつけて

私は
アンタの前から
水蒸気みたく
すんなりと
消えたげる

よかった
これで
らくになる

らくになる

2005/01/09 (Sun)

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