詩人:哀華 | [投票][編集] |
路線の蓋は
日増しに増して
灰色がかっていて
先刻驚いたほどに
固まった草木が
騒がしく
そよいでいた
その斜め右上
凍り付いた空気に
飛び込む妄想で
逝っていたんだ
なんと言っても
なんとごねても
明日はやはり
来てしまって
この路線の脇
痛切に何かしら
覚えたとしても
戻ってしまう事
神経質に
咳払いの私が
寂しいが故に
求めた時の流れ
愛していたなら
何をしたって
いいと言うの
愛していたなら
錆び付いた
体を弄っても
いいと言うの
間違っていた
最初からね
飛び込む瞬間
二秒弱の間
最後に私が
聞いたのは
きっと君の
一番痛いところが
軋む音だったんだね