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哀華の部屋


[123] 鋭角の縁の馬鹿笑い
詩人:哀華 [投票][編集]

そう遠くない
昨日のことです
馬鹿笑いを
絶えずしていました

理由は
単純明快で
嘘つきな腹の中身を誰にも
見せたくなかったって
まあそんな所さ

二人とも
大きく罰点
背中に刻んで
格好付けているだけ

ふと見つめる横顔に
見飽きた二重の瞳

それは愛と呼ぶには
淡すぎて

友と呼ぶには
深すぎた感情さ

気ままに
縁取られた形は
教科書なんかに
出てきそうなほど
鋭角で

他の誰にも
気づかれぬよう

絶えず耐えて馬鹿笑いを…
あの日笑顔で
嘘をつく私は
気づかれぬようにと

ひきつる顔で
祈るばかりでした

2005/01/16 (Sun)

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