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哀華の部屋


[135] ステファニー
詩人:哀華 [投票][編集]

部屋の隅で
雑誌を切り刻んで

チェッカーフラッグ模様の
クッションに
顔を埋めて泣いて
いたんでしょう

君は自分で言うほど
大丈夫でもなくて
君は自分で言うほど
強くだってない

半分怒って
しっかり立って

それでも泣いて
まだ行けるなんて
今にも
崩れそうな笑顔で
微笑む仕方のない子

愛しているよ
そんなに強さに
憧れないでも
いいんだから

生きていてね

私に寄りかかって
楽に口笛なんて
吹いてればいい

辛くなんてないさ
今日は
こんなにこんなに
晴れ渡って
黄色く照らすのは
私の左手と
君の右手だけ

そうだね君は
口笛でも
吹きながら
大好きな
マスタードチキンでも
食べてればいい

少し止まって
それから
歩こうじゃない

春が来て
舞台に立つ私が
押しつぶされた
そんな時でも

変わらないで
そのままで
寄りかかってても
いいんだから
いいんだからね

2005/03/02 (Wed)

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